高校に入学して約2カ月で、部活をやめることになりました。環境の変化についていけず、毎日とても悩んでいました。自分の気持ち、周りの人の声も聞きながら、退部を決めた話です。(高校生記者・はろはぴ=1年)
勉強と両立できない…
中学生の頃は部活がしたくて学校に行き、部活をするために勉強をがんばるくらい、部活が大好きでした。高校でも同じようにできると考え、入部を決めました。
しかし、高校の学習内容が難しくなったり、通学にかかる時間が長くなったりして、思うように活動することができませんでした。やめたいという思いでいっぱいになりました。
「部活が全てじゃない」
私は担任の先生に相談しました。
すると、「部活をすることが全てじゃないよ。好きなことしたほうが楽しいじゃん」と言ってくれました。そのとき、一気に心が軽くなりました。「部活をやらなくてはいけない」と自分で自分を苦しめていたことに気がつきました。
次の日、気持ちが揺るがないうちにと、顧問の先生に伝えに行きました。考えていることを口にするのが難しく、伝え方がわからなくなりました。でも、担任の先生の言葉に背中を押され、正直に「自分には両立させることが難しかった」と伝え、理解してもらうことができました。
趣味が広がり余裕ある高校生活に
部活をやめて、想像していた高校生活とは違う日々になりました。今は、好きな音楽を聴いたり、興味のある本を読んだりしながら過ごしています。今まで聴かなかったようなジャンルの音楽も聴くようになり、好きな音楽に出会うととてもうれしくなります。
部活をやっていて、「やめたくてもやめられない」「自分の思いを伝えるのが難しい」という人もいると思います。でも、気持ちをわかってくれる人はきっといると思います。とても勇気のいることですが、1人で悩まずに周りの人に伝えられるといいと思います。