あなたには「こうなりたい」と憧れている大人はいますか? 見習いたいという大人が近くにいると、自分自身が成長できるきっかけになることも。読者のたけのこ本舗さん(高校1年・女子)にそんな大人との出会いを紹介してもらいました。

最初は話しかけづらかったけれど

一郎先生(仮名)との出会いは、中学3年生の時です。先生の第一印象は、「ポーカーフェースでミステリアスな先生」でした。とても落ち着いている先生なのです。そのため、最初は話しかけづらいと思っていました。しかし、先生とお話しすることが増えると、どんどんすてきな人柄が見えてきました。

始めはミステリアスな印象だったけれど……(写真はイメージ) 

私が見習いたいと思ったのは、「言ったことに責任を持ち、周りへの気遣いができ、人から信頼されている」一郎先生の人柄です。私は先生と音楽の趣味が合い、先生に曲をすすめることがありました。「聴いてみるね!」「調べてみるね!」とおっしゃって、本当に聴いてくださったことがあったため、「自分の言動に責任を持つことは大切なんだなぁ」と感じました。

また、作品展準備の翌朝、一郎先生が何人もの先生からお礼を言われているのを見て、「周りに気遣いができるってすてきだなぁ」と思ったのです。

受験期に心が救われた先生の対応

さらに、生徒のことをよく見ていてくださる先生でした。

受験期に、理由もなくしんどくなってしまった私の話を否定せず聞いてくださり、本当に心が救われました。

一郎先生に行動を褒められたとき、毎回共通していたことがあります。それは、結果だけを見て「すごい」と褒めるのではなく、「頑張りましたね」と努力した過程も認めてくださることです。結果だけでなくその過程や努力にも目を向けることは、他人に対しても、自分自身に対しても大切なことだと思いました。

先生の言葉で心に花が咲いたみたい

先生の言葉を忘れず努力して、高校生活を充実させたい

高校に入学してめったに会えなくなってしまいましたが、かけてもらった言葉の一つ一つを思い出しながら、勉強や部活、生徒会などに挑戦し、努力を重ねています。

私にはまだ明確な将来の夢はないのですが、一郎先生のような大人になることが目標です。コロナ禍でも、できることには何事にも一生懸命に取り組み、今後の高校生活も充実させていきたいです。(高校1年・たけのこ本舗)

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