青森県に住む私の地域では、クマの出没に関するニュースをよく見かけます。日常の中にクマが入ってきて怖いと感じる一方で、怖いという気持ちだけで終わらせてよいのか疑問に思っています。(高校生記者・バンビ=2年)
「クマ出没」の話題が身近に
私は市街地で暮らしているため、通学中に恐怖を感じたり、学校行事がクマの影響で中止になったりすることはありません。しかし、以前は、山やへき地での出没が多かったのに、最近では行ったことのある大学や地域でも出没し、ニュースになるようになりました。
身近な人の中にも「山道を車で走っていた時にクマと遭遇した」と話す人がいて、野生動物が生活の話題に上る場面が増えたと感じます。そのため、クマが出没した地域には複数人で行動するよう言われたり、学校で「クマとの関わり方」をテーマにディスカッションやレポートを書いたりする機会も増えました。
「なぜ人里に?」と考えるように
クマが私たちの生活に入ってきている現実を前に、怖いと思うだけでなく「なぜクマは人里に降りてくるのか」と考えるようになりました。調べてみると、森林の変化や気候変動によるドングリの不作など、人間の活動が影響している面もあると知りました。単に恐怖で終わらせてよいのか、さらに疑問を抱くようになりました。
クマとの向き合い方を考えるべき
もちろん、クマが人里に出る理由のすべてが人間のせいではありません。しかし、「怖い」という感情だけでなく、その背景にある自然への影響にも目を向ける必要があると思います。クマと人間が完全に共存するのは難しいかもしれませんが、どう付き合い、どう解決していくかを次の世代の私たちが考えていく必要があると感じています。
- バンビ 青森県在住。末っ子。AB型。趣味はゲームと読書。尊敬する人は上野千鶴子さんと三浦しをんさん。好きなバンドはsumikaとcinema staff。


















