私はメディア系の学部で学んでいる、大学2年生です。受験生のみなさんは、どの入試方式で受験しようか悩むと思います。私は推薦・一般・AO(現総合型選抜)の入試を全て経験しました。全方式で受けた私だからこそ、高校生の皆さんに参考となるお話ができればと思います。(Koto=上智大学文学部2年)

合格するために使える手段が全部使う

私はAO入試、公募制推薦入試、一般入試を使って大学受験に挑みました。

高校生時代に使っていたノートや本など

入試の準備は「大変」なものでした。しかし、多様な方式に挑んでいたことで「楽しさ」も感じていました。その甲斐もあり、見事第一志望大学に一般入試で合格することができました。

ここでは、なぜ私が多様な方式を用いて大学受験をしたのか、についてお話しします。理由としてはズバリ、「受験可能な方式を全て使い切って、行きたい大学に合格したかったから」です。

志望学部を早くから決めてた

まず、AO入試や公募制推薦入試を視野に入れた理由としては、「一般入試よりも早く合格できるから」でした。

推薦入試の中でも恐らく知名度が高いであろう「指定校推薦」も頭の片隅に置いてはいました。ただ、通っている高校が持っていた推薦枠の中に、志望学部や学科がなかったため、「まずはAOと公募から始めよう」と決心しました。

また、どういった学部に進むかを早い段階で考え始めていたため、「推薦系の入試についても調べる余地があった」というのも、この方式を受けると決めた理由だったのでは、と思います。

正解が分からなくて不安な推薦、一般はもしものために

次に、一般入試も視野に入れていた理由についてお話しします。「入試」といわれると、学力勝負のこの方式が頭に浮かぶ方が多いと思います。

高3夏休みのとある1週間。受験のための書類を作りながら、学校で開催されていた自由参加の講習にも参加した

推薦は面接や小論文のような「はっきりと正解が分からないもの」で勝負するため、はっきりと合格までの到達度が分かる一般入試に多少の安心感を抱いていました。推薦系の入試を受けながらも、心のどこかでは「もしものために一般入試を」という考えが常にありました。

加えて、通っていた高校の風潮として一般受験をする割合が比較的高めだったこともあり、この方式を視野に入れていました。

学校と塾を使い倒す

私が最終的に合格したのは一般入試のみでしたが、3つの方式についてどのように対策したか、お話しします。

高2の冬ごろから、同時並行で対策をしました。AO・推薦入試対策を行っている塾に通っていたため、推薦対策は塾、一般入試対策は学校、のように分けていました。もちろん、塾でも学力面を見ていただけましたし、学校でも小論文の講座が開講されていたので、「使えるものはとことん使う」といった形で、学校と塾を使い倒していました。

学校の授業や定テが入試対策に

私の場合は、一般入試の方に本腰を入れていたかな、と思います。ですので、推薦は「受かったらそこに進学しよう」と思える大学のみを受け、一般入試の対策ができる時間を作っていました。

とは言っても、高校の定期テスト勉強をするなど、2年生までの間と勉強方法は変わっていません。通っていた高校が、2年生の終わりごろになったら一般入試対策に注力し始めていたため、授業や定期テストが受験勉強代わりになっていたのかもしれません。

受験は楽しんだもの勝ち

推薦の対策をしながら一般入試に向けて勉強する工夫としては、むやみやたらに市販の問題集に手を出すのはNG。学校で配布されるプリントや問題集で何度も演習した上で、プラスαの対策を行うのが良いと思います。

3つの方式に全力を注いだ場合、はっきり言って時間はありません。だからこそ、自分がどの方式に重きを置いて受験するのかをしっかりと考える必要があります。その上で時間配分などに気をつけて、対策を行なってください。

最初に書いたように、「大学受験は楽しんだもの勝ち」というのはあると思います。

推薦・一般・AOにはそれぞれ向き不向きはあると思います。ただそれは、実際に受けてみないと分かりません。自分が送れる「最高の受験生活」を目指して受験方式も考えてみてください。応援しています!