高校受験を前にして、志望校をどう決めたらいいのか迷っている中学生も多いと思います。高校生記者たちが「高校選びの基準」にしたことを聞いてみました。

1、進学実績

高校のその先まで考えて、「進学実績」で高校を選ぶ人は多いのではないでしょうか。将来の夢などがある場合、外せない基準ですよね。

高校のその先に続く進路を考慮する

大学進学率×通学しやすさ

私の場合は家から近く、なるべく大学進学率が高いところを選びました。

県内1位の県立校や私立の特進コースとも悩みました。ですが、どちらも家から遠く、朝早く起きる必要がありました。私は朝が弱く、毎日通える自信がなかったので、家から近い高校の中から選ぶことにしました。そして大学進学を視野に入れていたので、それが可能な高校として、現在通う高校を受験しました。

正直、「後悔していないか?」と言われれば「はい」と言えませんが、他の高校に通っていたとしてもこう言うと思います。ないものねだりと言いますか。それでも十分満足していますし、とても楽しいです。(JiWoo=3年)

施設のきれいさより進学実績

高校選びで最も大事なのは、学校のきれいさ……ではなく、その高校の先生の質と進学実績だと思います。私はトイレや教室、入り口などのきれいさから学校を選び若干後悔しました。

先生の質や進学実績は、大学受験に大きく影響を与えます。皆さんはなるべく慎重に高校を選びましょう!(かなた=3年)

2、雰囲気、校風

高校生活を楽しむには、生徒や先生の雰囲気や、行事への取り組み方などの校風が大切。パンフレットやHPだけで分かりにくいことは、オープンスクールや文化祭に参加するとつかみやすいかも。

日々楽しく過ごせることはやっぱり大切

学校全体の雰囲気が自分に合ってるかどうか

「どんな部活動があるか」「学習環境が良いか」を意識しました。これから高校を選ぶ中学生に伝えたいのは、「その高校が本当に自分に合った学校か」ということです。入学してみて、今私の通っている学校は、明るい人が多く、自分の性格に合っておらず、少し後悔したことがありました。

私のように後悔しないためにも、文化祭や部活動体験などの学校行事に行くことをおすすめします。今はコロナ禍で難しいかもしれませんが、普段の高校生たちの雰囲気がわかる良い機会だと思います。

あまり進学実績とかは気にしなくていいと思います。どの大学に行ったかは、その人自身がどれだけ努力したかの結果だからです。偏差値の高い学校に行ったからといって、有名な大学に行けるとは限りません。当たり前ですが、自分次第です。

これらを念頭においた上で、自分自身が本当に行きたいと思う学校を見つけ、その学校に行くために努力してください。応援しています!(Rinka=2年)

オープンスクールで実際の雰囲気をつかんだ

私は中高一貫校なので、小学校のときに今の学校への受験を決めました。

第一は学校の雰囲気です。生徒、先生の雰囲気はどうか、自分に合っているかどうかを見ます。オープンスクールに行って確かめるのが一番良いと思います。

次に部活動です。「この部活に入りたいからこの学校にした」という人も少なくないのではないでしょうか。部活は高校の醍醐味と言っても過言ではないので、部活動の種類や内容を見てみるのも良いと思います。

最後は制服です。3年間も通うので制服は大事だと思いますし、学校に行くモチベーションにもなります。人それぞれ、学校選びの考え方は異なると思いますが、勉強以外の活動や雰囲気も重視して、自分に合った高校を選んでくださいね。(あーちゃん=3年)

文化祭でリサーチ

私は「文化祭を見に行ったときの直感」で決めました。文化祭は、行事の雰囲気はもちろん、どんな生徒が通っているか肌で感じることができる貴重な機会です。

私は直感を信じた結果、楽しくてたくさん成長できた学校生活になっています。あなたの直感は、十分な判断材料になると思いますよ。

そして今のうちに、「自分はどんな性格なのか」「何が得意なのか」簡単に自己分析をしておくと自分に合う高校を探すとき、願書や面接など受験のときにも役立つのでおすすめです。(あみあみ=高校3年)

オープンスクールで魅力を感じた

私は校風を重視して進学先を決めました。多くの人にとって当てはまることだと思うのですが、オープンスクールに積極的に参加することがおすすめです。

というのも、私が今通っている学校は正直オープンスクールに行くまで全く興味がありませんでした。ですが、実際に行ってみると、校風を肌で感じることができました。進路で悩んでいる人は、ぜひいろんな学校のオープンスクールに行ってみてください。(やまと=2年)

偏差値だけでなく校風も大事

私は中学時代、第一志望を偏差値だけで選んでいましたが、受験で落ちてしまい、学校行事や探究活動に魅力を感じて選んだ第二志望に行くことになりました。しかし、現在はこの学校に進んで正解だったと感じています。

高校は、中学校に比べて自分のやりたいことを1から10まで計画し、行動できます。生徒会活動や部活動、ボランティアなど、自分の活動の幅を最大限に広げられる学校を選ぶと良いかと思います。(まじめがね。=3年)

3、通いやすさ、私服登校…個人的なこだわり

3年間通うのは自分。他のことがいくら理想的でも、通うことが現実的でなければ候補には挙げにくいですよね。「自分にとっては重要!」そんな基準で高校を選ぶことも大切かもしれません。

通学しやすさも大切なポイント

私服登校がしたかった

私が今の高校を選んだのには、3つ理由があります。まず1つは私服登校がOKなところ。「オシャレしたい」とかではないのですが、制服だとどうしても「堅くて、息苦しかった」んです。

2つ目が家との近さ。登下校中の勉強は頭に入らないタイプなので、なるべく近い学校がいいと思ってました。

そして最後が、雰囲気。学力とか部活とか、そういうのを引っくるめて「雰囲気がいいな」って説明会に行ったときに感じました。(鈴木とこー=3年)

英語学習に力を入れている

私は帰国子女だったので、英語に力を入れていて帰国子女が多い学校を選びました。

自分の経験や長所を生かせること、そして自分の境遇を理解してくれる先生方や生徒がいるような学校を選んでほしいです!(みーひ=2年)

通いやすさを重視

「家からの近さ」を重視しました。父は転勤族。私は割と多くの小学校を経験して、やっぱりどの学校にも自分に合っていると思うところと合わないなと思うところがあったので、それならどこでもそんなに大差はないかと考えたのです。

今まで家を時間ギリギリに出ていた私がいきなり高校で早起きできるわけないと思ったので、近いところがいいなと思っていました。結果、自転車で5分ぐらいで着くところに通っています。距離も小学校や中学校より近くて、今までギリギリの時間に家を出ていた私が少し余裕をもって家を出られています。(sumomo=2年)

元々1校しか候補になかった

私は中学2年生になるまで、今通ってる高校以外、高校の存在を認知していませんでした。冗談のように思えるかもしれないのですが、この学校以外知らなかったので必然的にこの学校を念頭に勉強をしました。3年生になって他の学校を見た後も「やっぱりここしかないな」と確信して、この学校に決めました。(百瀬=2年)

受験した高校は全部「行きたい高校」

「自分が本当に行きたいかどうか」を基準にしました。現在、高校受験の際に第4志望だった学校に通っていますが、行きたい高校を選んでいたおかげで、毎日不満なく過ごせています。

志望校を選ぶ際は、第1志望に目が行きがちです。第1志望が不合格なんて考えたくもありませんが、志望度が低くても行きたい高校を選んでおくことで、後悔は少なくなるはずです。(りこぴん=3年)