私は芸術学部で文芸について勉強している都内の大学1年生です。高校時代は、周りに芸術学部を目指す仲間がいなくて不安でしたが、総合型選抜(AO入試)で合格しました。同じような環境にいる高校生へ、私の経験談を共有します。(ベアー=日本大学芸術学部1年)

周りに東京に進学する人がいない…

芸術学部を目指したと言っても、専門高校に通っていたわけでなく普通科でした。芸術も文芸も高校では習っていません。部活も文芸に関係しない、週6で活動している運動部。趣味で小説や詩などの創作活動をしていました。

不安の大きい受験期だった(写真はイメージ)

昨年、10月下旬に行われたAO入試を受験。その理由は、「合格するチャンスを増やすため」です。さまざまな試験方式がありますが、志望校に入るために最初に行われてる入試から1つずつ受験しようと決めていました。

私の高校は地方にあり、東京に進学する人も少ない中で、私の志望する学部に行った卒業生はいませんでした。不安が大きかったのを覚えています。

正解のない受験対策は苦しいけれど

私の学部は実技試験が必須。文章のスキルを上げることや物語を創作する試験に向けた受験勉強に励みました。

芸術分野の予備校にも通えなかったため、独学で準備していましたが、3年の5月からは高校の先生に相談し、創作経験のある先生に指導していただいていました。

正解のない受験対策は苦しいものでした。ですが、文学作品や芸術作品に触れ、インスピレーションを受けながら創作する楽しさを学べた貴重な時間だったと思います。

総合型選抜で合格するとゆとりができる

AO入試で合格したことで、焦ることなく勉強と創作の両立に取り組むことができたのもよかった点です。先生にお願いして受験を控えているメンバーと補習を受けたりして、学校では勉強をし、放課後に創作をすることで両方に取り組めるゆとりがありました。

実際に書いていた原稿

芸術分野に進みたい人は、実技が必須になってくると思います。自分の世界を評価してもらえるのか不安になるかもしれません。

しかし、入試にはさまざまな経験を積んだ創作家たちが試験官として集まっています。自分を最大限に出し、可能性を見いだしてもらえるように一歩踏み出してみてください。