私は中学、高校と同じ私立学校を受験し、どちらもうまくいきませんでした。正直、とても悔しかったです。実際に経験して分かった劣等感との付き合い方や、同じ立場の人に向けたメッセージをお伝えしようと思います。(はちみつの皮=2年)
痔になるまで勉強したけど不合格に…
中学受験の際は、周りに流されるままに受験。後から考えると、「まあ、そりゃ落ちるよね……」という感じでした。さすがに反省し、高校受験では本気になって痔(じ)になるまで勉強し、成績も割といいところまでいきましたが、不合格となりました。
結局地元の公立高校に進学したのですが、そこは地元の中では一番の進学校という印象を持たれています(東大に現役既卒合わせて年間1.5人受かるぐらいです)。
自分と周囲の認識に差があるように感じていました。「ここ思ってたより頭良くないな?」ぐらいに感じたこともあります。
不合格の劣等感が消えない
元々ストレスに弱い性格で、春休みだけで10キロ太ったり、コロナも相まって孤独感や人間不信でうつ病一歩手前までいったりもしました。ボロボロですね(笑)
正直なところ、高校入学から1年たった今でも悔しい気持ちが消えることはありません。道徳の教科書みたいに、自分を高めるためにこの気持ちを100パーセント使うことができたらよかったと思うのですが、あいにく私はそこまで人間ができていなかったようです。
多分私は一生この劣等感と付き合っていくと思います。
積極的な自分になった「経験は無駄じゃない」
しかし、結論として言えること、私がこの記事で伝えたいことは、「なんやかんやでやったことは無駄にはならなかった」ということです。
きれいごとすぎるかもしれませんが、覚えた公式は私を裏切りませんでした。小さいときから塾に行かせてもらったおかげで身についた「論理的に考える力」は、課題を解決する上でとても頼もしいものになっています。
劣等感をどうにかしたくて、ボランティアやこの高校生記者のような新しいことに積極的にチャレンジするようにもなりました。
これらは「自分はこのままではだめだ」「どうせ自分なんかたいしたことないんだからいろいろやってみよう」「やってダメなら考えよう」という、ある意味捨て身の、劣等感の裏返しなのかもしれません。
受験生の人、これから受験生になる人に対しては、もちろん合格を祈っていますが、もし思い通りの結果が得られなかったとき、同じような経験をした人間が確かにいるということを知ってもらえたらうれしいです。