大学には様々な学部がありますが、どんなことを学べるのか高校生にはイメージしにくく、進路選択に悩む人も多いようです。今回は、観光学部で学ぶことについて、東海大学観光学部3年生の矢野さんに教えてもらいました。

きっかけは高校の文化祭「イベントの仕事がしたい」

――高校時代、なぜその学部に進みたいと思いましたか。その学部のどんなところに惹かれましたか。

とにかく「文化祭が楽しい!好き!」という気持ちからうまれた、「将来、イベントに関わる仕事がしたい」という夢をかなえるために、自分はこれから何を学ぶべきか調べていった先でたどり着いたのが、観光学部でした。

高校生時代は理系でしたが、私立大学の観光学部は、教科の選び方では理系からでも受験できることも大きな魅力でした。

また、観光学部では、「旅行」「観光」に特化した授業だけでなく、サービス業全般や、レジャー・レクリエーション、地域デザイン、経済など、挙げていったらきりがないほどですが、「観光」を広くとらえ、様々な勉強ができる場所であることにも惹かれ、受験しました。

イベント作りを学べる授業も

―1年生から今までどのような授業を受けてきましたか。特に印象に残った授業についても教えてください。

観光学部の授業のテキストとノート

1年時は一般教養科目や、観光学の基礎知識をつける授業が多く、2・3年と学年が上がると授業の専門性が高くなります。私が一番印象に残っている授業は「イベントプランニング論」という授業です。これは名前の通りイベントのプランニングについて、基礎から実践までを学ぶことができます。イベントを作り上げていく過程やその方法について学んだり、これまでのイベントの実例をもとにその成功の秘訣とは何かを考えたりした後、最後の期末課題ではそれぞれがテーマに沿った企画書と、そのチラシを作成します。

イベントをどのように作り上げ、どのように広報し、どの様に実行するのかをこれまでより詳しく知ることができる、とても興味深い授業でした。

様々な夢をもつ人と共に学べる

――実際にその学部で学んでみて、高校時代のイメージと違っていたところがあったら教えてください。

高校時代のイメージと違っていたところは、思った以上に幅広く観光について学ぶことができ、学部生にも様々な夢を持った人がいるところです。もともと、観光について広く学ぶことができるところに惹かれて入った学部ですが、実際に学部でできた友達と話したり、授業を受けるうちに自分が持っていた夢をもっと広い視点で捉えられるようになりました。

話し合う力、まとめる力が身についた

――これまで学んでみて、学部の勉強を通じてどのような力が身についていると感じますか。

観光学部の授業のノート

サービスやレジャー、経済、地理、語学など各分野の知識だけでなく、何より、人と話し合って何か一つの答えを出したり、何かを作り上げたりするスキルをつけることができるタイミングがたくさんあると感じます。

観光学部の学生は社交的でコミュニケーション能力に長けている人がたくさんいます。授業でのグループ学習などを通し、そのような人と話す中で、学ぶことや得るものが多くありました。それにより、初対面の人と話したり、話をまとめたりする力がこれまで以上についたように感じます。

――大学卒業後の進路としてどのような道を考えているか、教えてください。

卒業後の進路は、イベント関係のお仕事を考えています。しかし、学部での授業の中で企業研究などをしていくうちに様々な業界について知り、将来のことをもっと広い視点で考えていこうと思っています。

同じ学部でも大学によって違う―学生が語る進学相談イベントを開催

 この記事を書いてくれた矢野さんが出演する進学相談イベント「Encollege」(主催・株式会社Youthfull)が、2021年9月25日(土)・26日(日)にオンラインで開催されます。25日は経済学部、法学部、教育学部、地域系学部の学生が、26日は理学部、工学部、医療系学部の学生が高校生に向けて語ります。以下は、主催者からのメッセージです。

 Encollegeは高校生の進路選択の背中を押す進学相談イベントです!コンセプトは「未来に羽ばたく高校生を次のステップへ。」

 新型コロナウイルスの感染拡大によるオープンキャンパスの中止や、移動の制限に伴う大学の情報の少なさの解決を目指します。

 また、現役の大学生によるトークセッションを通じて同じ学部でも大学ごとにどのような違いがあるのかが丸わかり!

 ご視聴を希望の方は公式ホームページ(https://www.encollege.youthfull.jp/)のエントリーフォームからお気軽にご応募ください!