人生の分岐点となる進路選択で決断をするのは、非常に難しいことです。中学生の方は、「どの高校が自分に合っているのかわからないまま」時間が過ぎてしまい、不安を覚えている人も多いでしょう。大学付属高に通う私の経験をもとに、高校選びで大切だと思うポイントをいくつかあげていこうと思います。(高校生記者・みくみん=3年)
1、無理なく通える距離かどうか
高校生活は3年間もあります。無理せずに通える学校がおすすめです。
私は、家から学校まで片道2時間かかるのですが、通学は想像よりつらかったです。入学前は、「通学時間に勉強できるから問題ない」と思っていました。ですが、実際は、混雑していて立ちっぱなしのことも多く、座れたとしても早起きによる睡眠不足で寝てしまったり、電車酔いで勉強できないことが多かったです。
とはいえ、生活リズムや人混みへの耐性は皆違うと思います。私のおすすめは、自分の理想の1日のタイムスケジュールを書き出してみることです。そこから、自分は通学時間が何分までだったら健康的に生活ができそうか考えてみましょう。
良さそうな学校があったら、実際に通学ルートを行ってみるのもいいかもしれません。
2、大学選びも念頭に入れているか
大学付属高を考えている人向けの話ですが、大学付属高に行くということは、基本的にその大学に進学するということです。そこで気をつけてほしいのは、「自分の行きたい学部に必ずしも進めるわけではない」ということです。
高校生になってから学部を決める人が大半だと思いますが、自分の興味を持った学部がその大学に設置されているとは限りません。また、学部は成績によって決まっていくので、行きたい学部が大学に設置されていたとしても、成績によってはその学部に進めません。
多くの場合、進学校とは違い、大学受験用のカリキュラムではない上に行事や部活も忙しく、そして周りに受験する人も多くないため、モチベーションもなかなか保てず、他大学受験も難しいです。
少しでも他大学受験を考えている人、こだわりの強い人で学部がまだ全然決まっていない人には、あまり向いていないと思います。
ですが、付属校は好きなことに時間を割くことができるなど、メリットもたくさんあります。
3、自分に合った授業の形式かどうか
毎日受ける授業の形式が自分に合っているものでないと、勉強がつまらなく感じてしまうかもしれません。
先生が生徒に一方向に知識を伝授するタイプの授業や、アクティブラーニングのようにディスカッションなどの対話をして能動的に学習するタイプの授業など、どんな授業が自分に合っているかを考えてみるのがいいと思います。
4、最後は「自分で決めて」
塾や学校の先生、親はいろいろ助言をしてくれると思います。ですが、助言はあくまでも助言です。しっかりと聞いた上で、自分で最終的な決断を下すことが大事です。
そうしないと、将来もし後悔するようなことが起きたときに、誰かのせいにしてしまうかもしれません。自分の人生における決断は、自分で責任を持てるようにしたほうがいいと私は思いました。
今まで述べたことをまとめると、「調べること」と「自分の気持ちを確認すること」が大事です。
学校のホームページ、実際に通っている先輩の経験談や口コミ等をよくチェックしましょう。そして、自分は何を重視しているのか、どういう学校が自分に合っているのかを考えましょう。
どの学校を選んだら後悔するかなんてわからないし、どの学校を選んでも後悔するかもしれません。ですが、調べぬいても考えぬいても選べず悩んだときは、きっとそれらの学校はどれもあなたにとって素晴らしい学校なんだと思います。みなさんが、すてきな高校に出会えることを願っています。