世界の高校生は普段どんな生活を送っているのでしょうか。台湾の台北に住んでいる、高校の日本語科で勉強するさきさん(1年生)にインタビューしました。(取材・翻訳 高校生記者・るい=1年)
ランチ後に昼寝をしないといけない
―1日の流れを教えてください。
学校は月曜日から金曜日まであります。朝6時に起き、バスで通学しています。7時くらいに学校に着きます。
学校に着いたらまず掃除をし、合唱部の朝練に参加します。8時くらいに終わります。
午前の授業は12時に終わります。昼休みは午後1時までです。午後の授業は4時に終わります。掃除が終わったら家に帰ります。
水曜日の午後に部活があり、木曜日の午後に選択授業があります。
―昼休みには何をしていますか?
昼休みは1時間あります。お昼ご飯を食べた後には昼寝をしなければなりません。たまに昼寝の時間に宿題をします。
―給食の中で好きなおかず、嫌いなおかずは何ですか?
好きなおかずはフライドチキンと厚揚げです。嫌いなおかずは野菜全般です。
日本はマナーがいい国、日本語は「かわいい」
―好きな授業は何ですか?
美術が好きです。元々絵を描くのが好きなので、自分が好きなことをやれるのが楽しいです。
それから、私は日本語学科なのでちょっと特別な授業になりますが、台日文化という授業も好きです。日本と台湾の文化の違いなどを勉強します。日本の歴史も好きで、いつも楽しく授業を受けてます。
―どうして日本語を習いたいと思ったのですか?
日本の伝統文化がすごく美しく、優雅だと思ったからです。日本の流行も好きです。何より、日本人が話している日本語は優しく、かわいく聞こえるから好きです。
―日本のイメージは?
マナーがいい国です。でも日本人はよく遠回しな言い方をするので、それは外国人からすればめんどうで、理解しにくいことだと思います。
―将来は日本に関係した仕事に就きたいですか?
それはもちろんです。そうじゃなければ、人生にとって大事な段階で、日本語科で勉強しようと思わなかったでしょう。
「シャツとスカートにアイロン」が校則
―特徴的な学校行事はありますか?
4月にクラスソングコンテストがありました。衣装は自分たちで作り、歌詞も自分で考えます。私のクラスは2位になりました。
日本語科特有の行事だと、日本の大学に行く「オンキャンパス」があります。3年生になる夏休みに日系企業でのインターンもあります。
日本のアニメが好きな人がたくさんいるので、日本語のアフレコ大会もあります。
―特別な校則はありますか?
制服のシャツとスカートはしわができやすいので、アイロンをかけなければなりません。シャツは透ける素材になっているので、キャミソールを着なければなりません。携帯の使用は昼休みだけです。
コロナ禍でオンライン授業に
―放課後は何をして過ごしますか?
スマホゲームをしたり、漫画を読んだりしてます。テストが終わった日は友達とおいしいものを食べに行きます。
―おすすめのスマホゲーム・漫画は?
最近は「プロセカ」という音ゲーにハマってます。
好きな漫画は『ブルーピリオド』です。アート系の物語ですが、スポーツ漫画のように熱くておすすめです。
―最近台湾ではオンライン授業になったそうですが、それについてどう思いますか?
いいところは、嫌いな人に会わずに済むことです。よくないところは、一日中モニターをじっと見なければならないところです。たまに電波が弱くなるので、授業の質も落ちます。
【取材後記】実技が重視されるタイプの高校
さきさんが通っている学校は普通高校ではなく、高職というタイプの高校です。高職は商業高校など日本の専門高校と似ています。日本語科だけでなく、服装科、英語科、美容科などがあります。
高職は普通の高校と比べて宿題は少ないですが、実技がすごく重視されています。