東日本に住む高校生のふぅてゃさん(1年)は、今春新型コロナウイルスに感染し、入院しました。手洗いや不必要な外出を控えるなど、十分な感染対策を行ったとしてもかかってしまうことがありますが、ふぅてゃさんは「気のゆるみ」から感染してしまったといいます。同世代に伝えたいことを寄せてもらいました。

「別に感染してもいい」遊び回り後悔

私は4月の終わりごろに新型コロナウイルスに感染したことが判明しました。初期症状は喉の痛みと38度の発熱でした。

コロナになる前、私は各地を遊び回っていました。「都心」と言われる地域にも行ったことがありました。3月まではかなり警戒し、なるべく都内は避け、こまめに消毒をし、マスクは必ず不織布といった対策をしていました。

しかし4月になり、高校生活でのストレスを発散するため、遠くに遊びに行ったり感染者の多い地域に遊びに行ったりしていました。「別に感染してもいいかな」なんて思ってしまったこともありました。今ではとても後悔しています。

新型コロナウイルス陽性が判明したとき 

友人や家族にうつしていたら…夜も寝られず

感染が分かったとき、いちばん不安だったのは家族や友達のことです。実は前々日に友達と朝から夕方まで遊んでいたのです。また、前日には母とお風呂に入ったり、学校では友達と一緒に昼食をとったりしていました。私一人ならまだしも、感染を広げてしまっていたらと考えると、夜もまともに寝ることができませんでした。

結局、友達や家族は陰性だったのですが、保健所から2週間の外出禁止の連絡が来たため、たくさん迷惑をかけました。友達から学校で学ぶ機会を奪ってしまったり、せっかくのゴールデンウィークを自宅待機にしてしまったり。親やきょうだいも外に出られず、仕事や学校に支障をきたしてしまいました。本当にたくさんの人に迷惑をかけたと思っています。

感染時に使っていた体温計

強い息苦しさで入院、いまだに嗅覚障害が

ここからは、私の闘病生活についてお話しします。熱は2、3日で収まったのですが、息苦しさやせきがなかなか抜けませんでした。

感染が判明したときから息苦しさは感じていましたが、4日後、夜中に強い息苦しさを感じ、翌日から入院になりました。息をいくら吸っても酸素が取り込まれない感覚があったのは、とてもつらかったです。

幸いにも、近所の大きな病院はまだ病床に空きがあったので入院できましたが、もし空いていなかったらと思うとゾッとします。酸素飽和度や肺の状態には特に異常がありませんでしたが、息苦しさに関しては、このまま死んでしまうのではないかと思うほどでした。

病室は、3人部屋でした。私の向かいに入院していた方は、1週間ほど続く高熱と激しいせき、不眠といった症状にとても苦しんでいたのを覚えています。それでもいわゆる「軽症患者」に分類されるのです。感染から1カ月経ち普通に学校に通えるようになりましたが、いまだに嗅覚障害に悩んでいます。

気の緩みが危険、改めて手洗いうがいの徹底を

新型コロナには誰が罹ってもおかしくありません。私の身近にも感染者は数名います。コロナに慣れてきている今だからこそ、改めて手洗いとマスクの徹底を呼びかけたいです。

コロナは本当に怖いです。つらいです。私自身、「消毒とかこまめにやってるし大丈夫だろう」と思っていたのですが、ふと気が緩んだ瞬間に感染してしまいました。「自分はならない」なんて、正直ありません。誰にでもリスクはあります。あと少しの間、気を緩めずに我慢してみませんか?

これ以上コロナでつらい思いをする人が増えないことを願い、この文章を書きました。(高校1年・ふぅてゃ)

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