志望校選びは受験生の一番の悩みの種ですよね。私は高校受験の際、3年生の冬休みという受験直前に志望校を県内トップの進学校へ変更。周りから期待されていませんでしたが、無事合格しました。「自分のレベルより上の学校を受験したい」と考える中学生のみなさんに、私の経験談をお伝えできたらと思います。(高校生記者・しむしむ=2年)

受験直前に志望校をレベル上に変更

私は県内の進学校の一つであるB校を志望していました。

県内には、特に偏差値が高く、トップの進学校として知られていたA校もありましたが、3年の冬休みになるまでは、A校は「そんなのムリムリ!」と、眼中にありませんでした。

塾で使用していたルーズリーフ

ですが、A校について調べるうちにだんだんと魅力を知り、いつしか行きたいと思うように。無理だと思っていた私に、塾の先生は「すごくロマンがあるよね。頑張れば行けるよ」と言いました。

塾の先生にまんまと背中を押されてしまった私は、冬休みに志望校をA校へと変更することになったのです。

「志望校のレベルを下げるな」

塾の先生から、「自分のレベルに合わせて志望校のレベルを下げるようなことはするな」と常に教えられていました。志望校のレベルを下げたところで、高校に行って勉強しなければ、さらに成績は落ちていくからです。

つまり、「どのレベルの高校に行ってもそこで頑張らなければ意味がない」ということ。この教えもあってか、私はすんなりと志望校を上のレベルの高校へと変更することができたのです。

期待されていない? 信じるのは己のみ

私は周りからあまり期待されていませんでした。周りのライバルたちがみな地元の進学校を志望する中、自分だけがわざわざ電車で通うような進学校を、それも直前になって志望したからです。

主に塾での予定を書き込んでいた、受験用スケジュール帳

でも、それが私にとっては良かったと思っています。期待されていない分、合格して周りをあっと驚かせてやると、自分の気持ちに火がついたからです。

受験期はとてもナーバスで、不安が絶えない時期だと思います。ですが、他人の言葉を気にしている暇はありません。信じるのは、己のみ!

必要な心構えは「目の前の問題を解くことだけ考える」

入試本番において、何が大切でしょうか。それは「目の前の問題を解くことだけを考える」こと。

私が合格できた理由として、根本にこの思考があったからだと考えています。

落ちたら家族はなんと言うだろうか、友達は今頃うまくいっているだろうか、合格したらどんな高校生活が待っているだろうか……それらは全て邪念です。邪念は振り払うのです!

最も重要なのは、目の前の問題に全神経を集中させること。それができるかどうかで、合否が大きく変わってくると思います。この記事が受験生のみなさんにとって少しでも役に立てば幸いです。受験生、ガンバレ!