私は県内の公立高校に通っています。中学生の時に「ワクワクする高校に通いたい」という思いを胸に、通学に6時間もかかる高校を選びました。私がどのように高校受験生活を送ってきたのかお話しします。(高校生記者・めろん=3年)

カフェか図書館で勉強

まず、中3の夏ごろから自然と勉強時間が増えていきました。私は元々勉強が好きで、ほかに特にやることもなかったので、受験モードへの切り替えは簡単にできました。

カフェか図書館で勉強することが多かった(写真はイメージ)

11月から、数学だけ塾に通いました。5教科のバランスを見たとき、数学が足を引っ張っていたからです。

12月からは、塾のない日の放課後は、駅のカフェで勉強していました。記述の演習をすることが多かったです。そのほかに、基礎の確認問題も解きました。学校や塾の自習室を使うことはほとんどなく、いつもカフェか図書館で勉強していました。

疑問点は残さない

私が大事にしていたのは、疑問を残さず先生に聞くことと、記述問題は先生に添削してもらうことです。1月からは全教科塾に通いました。私の通っていた塾は、全教科だと集団の授業が受けられる制度で、友達と一緒に頑張りたいと思い変えました。

通学に6時間かかる高校を志望

2月に、現在通う高校への受験を決めました。最初は何も考えずに、みんなと同じ学校に志願書を出しました。しかし、私の本当に行きたい学校(A高)は、往復6時間ほどかかる場所にありました。

A高には元々興味を持っていて、10月には体験授業にも参加しましたが、「ひかれるけど通える距離じゃないな……」と思い、受験をするつもりはあまりなかったんです。

でも、私がA高に興味を持っていて、体験授業に参加したこともご存じだった担任の先生に、「今ならまだ変えられるけど本当にいいの?」と聞かれました。「A高に通うことになったら本当に遠くて大変だろうし、友達と離れるのも不安……。だけど、落ちるかもしれないし、とりあえず受けるだけ受けてみよう。受かったら頑張るしかない」と思って変更しました。

「顔が本気じゃない」と担任に言われて

入試の1週間前、私は担任の先生に呼び出されました。先生には、「まだ本気じゃないでしょ。顔が本気じゃないよ」「先生だったら、残りが1週間だろうが3日だろうが、今からでも死ぬほど頑張るよ」って言われました。私は、人に自分の努力を見せるのが苦手ですが、私なりに頑張っていたので、本当に悔しい思いをしたのをよく覚えています。

「先生には見えないかもしれないけど、毎日放課後勉強してるし、自習の時間はおしゃべりもやめて勉強に集中してる」などと反論しました。それからは「これで落ちたら何も言えない。絶対に受かる」と、もっと頑張りました。

特急券の購入ミスに焦った

入試前日には、先生方や友達からの応援メッセージなどを読み返して、当日の持ち物を確認し、早く寝ました。

入試当日、朝6時発の特急に乗って受験校に向かいました。特急券を自分で購入するのが初めてだったので、間違えてしまい本当に焦りましたが、駅員さんが丁寧に対応してくれました。

試験当日は緊張せずに挑めた(写真はイメージ)

試験中は比較的緊張せずに挑むことができました。学校や塾で何度もテストを受けていたからだと思います。

本当に楽しい高校生活を送ってます

結果、無事合格することができました。合否発表を見て最初に思ったのは「あ、受かっちゃった」でしたが、すぐに「やった、受かった! 3年間絶対通う。頑張るしかない」と思えました。受験前に英作文を何度も添削してもらっていたためか、英語では満点をとることができました!

高校では本当に楽しい毎日を送っています。あの時、担任の先生に何も言われず、あのままの私だったら落ちていたかもしれないと思うと、当時の担任の先生への感謝があふれます。

人に左右されないのは大事なことですが、いつも私たちのことを見てくださっている方の意見は参考にするといいのかもしれません。