5月の関東大会、6月のインターハイ県予選を圧倒的な力で制した昭和学院(千葉)女子バスケットボール部。昨年味わった悔しさをバネに、悲願の地元優勝を狙う。 (文・写真 青木美帆)
昨年のインターハイで準優勝。冬の全国高校バスケットボール選抜優勝大会(ウインターカップ)では優勝を狙ったが、準決勝、3位決定戦と立て続けに敗れた。1年時からスタメンで活躍する赤穂さくら主将(3年)=千葉・昭和学院中出身=は「悔しかった思いを忘れず、ライバルになるチームを常にイメージしながら練習に挑んできた」と、今年のチームの取り組みを説明する。
部は、昨年に比べると少し落ちたアウトサイドのシュート力と、機動力を磨いてきた。スタメン3人が入れ替わり、主力には下級生が多いが、新チームになってからは公式戦で負けなし。鈴木親光監督(46)は「昨年敗れた試合の雰囲気を目の当たりにして、責任感を持って日々努力してきた」と、選手たちの成長に目を細める。
【写真説明】:インサイドプレーだけでなく、アウトサイドシュートも打てる主将の赤穂さくら
大型選手が仕掛ける
184センチの赤穂を筆頭に、180センチを超えるメンバーを3人そろえる。この超大型布陣は全国でもまれだ。3人がインサイドだけでなくアウトサイドからも攻撃を仕掛けることができ、豊富な攻撃バリエーションを誇る。
赤穂が世代別日本代表の活動でチームを離れる時は、渡部友里奈(3年)=同・船橋中出身=を中心とした3年生が引っ張り、互いを高めてきた。
昨年の悔しい思いを、いよいよ地元で晴らす時が来た。赤穂は「地元開催はすごく楽しみ。目標は全国制覇です」と力強く宣言した。