高校の代表的な部活動と言えば、まず野球部をイメージする人も多いと思います。入部するとどんな力が身についたり、どんな経験を積んだりすることができるのでしょうか。強豪として知られる、東播磨高校(兵庫)野球部の皆さんに、野球部の「10の魅力」をあげてもらいました。

1、礼儀が身につく

あいさつや目上の人への接し方など、礼儀が身につきます。相手の前では脱帽し、立ち止まって相手の目を見てはっきりと大きな声であいさつをします。言葉遣いや姿勢なども先輩の姿を見て学ぶことができます。

試合後にピシッと整列する部員たち

2、気づく力がつく

相手チームの隙を見つけてプレーすることを心がけています。例えば、予想外の場面で盗塁すると相手に大きなダメージを与え、自分のチームに流れを引き寄せることができます。

相手の隙を見逃さないためには、常に視野を広げておく必要があります。部活以外でも周りを見て動く力が身につき、思いやりのある言動ができるようにもなります。

3、時間の使い方が上手になる

野球部は練習の内容が多いため、練習時間が長めになることが多いです。大変ではありますが、文武両道のため、家にいる時間や学校での休み時間など、短い時間で集中して勉強する力が身につきます。

全力でプレーする

4、感謝できる人になる

普段当たり前だと思っていることも、朝早くからの練習にも間に合うように作ってもらえるお弁当、野球をさせてもらえること自体、周りの全ての方々のおかげです。大きなことから小さなことまで感謝ができます。

5、一員としての自覚と責任感が身につく

野球はスタメン・ベンチ入りメンバーだけでなく、スタンドもとても大事な戦力であるということを特に甲子園で学びました。たった1つの盗塁、たった1本のヒット、たった一言の言葉が試合の展開に影響を及ぼします。

そのため、本当に誰一人欠けてはいけないし、一人一人が自分の役割を自覚し責任を持ちます。

スタンドからの応援

6、体力がつく

野球は時間で区切られるスポーツではないので、試合展開によって、1時間半~3時間以上と試合時間がバラバラです。そのため、プレーするには体力が必要となります。

試合で力を出し切るために過酷な練習に耐え、体力をつけることができます。

7、忍耐力、向上心が身につく

日々の練習や試合の中で、一人一人が自分自身の課題を見つけ、それをクリアしていくためにするべきことを考え、目標に向かって粘り強く努力する心、さまざまな困難を乗り越え我慢する心を持つことができます。

8、自分たちの野球を作り出す面白さ

野球は自分たちで作り上げていく答えのないスポーツです。プレーにおいて、こうしたら相手が嫌がる、こうしたら面白くなるなど、自分たちで想像したことにチャレンジし、実現することができます。

チームメートと共に枠にとらわれずにできる野球は、とても面白くやりがいがあります。

チームメートは大事な仲間

9、素晴らしいご縁がたくさんある

合同練習や練習試合、球場運営などを通して多くの方と出会う機会がたくさんあります。多くの方と出会うことで、さまざまな考えを知ることができ、自分に役立つことがたくさんあります。

視野を広げることができたり、目標にする人に出会うこともでき、人として大きく成長できます。

10、「甲子園」という絶対的な目標に向け団結できる

幼いころから憧れ、目標としている「甲子園」という大きな舞台。その絶対的な目標に向かって、一人も欠けることなくチーム全員が全力で練習を行い、共に励まし合うことによって、チームの心が一つになり、体で感じることができるほどの団結力を生むことができます。

甲子園へ一直線

部活データ

部員数、3年生25人、2年生11人、1年生23人。週5日活動。部訓は「球道一心」。第93回選抜高等学校野球大会21世紀枠で出場。