地方の高校生の大学進学を応援する東京大学の学生団体「FairWind」に所属する鈴木健さん(理科一類2年、栃木県立大田原高校出身)から高校生への、「嫉妬との向き合い方」のアドバイスを紹介します。
ライバルに負けるのはどうでもいいこと
今回は「嫉妬との向き合い方」というテーマで書いてみます。
自分が思ったことを書いているだけなので、息抜きがてらに軽く読んでくれると嬉しいです。
さて、みなさんは嫉妬の経験はありますか? ほとんどの方はありますよね?
「どうしてあいつなんかに負けるんだよ! マジでふざけんな! しんど!」みたいな。
で、それで苦しいほど悩んでいる人に僕が言いたいのが、「最終目標をちゃんと理解してみよう」ってことです。
…と急にいっても分からないと思うので勉強を例に出して説明します。
例えば、ライバルより勉強の量も質も上なのにテストで負けて悔しい!みたいな時。
ここで忘れてほしくないのが、「何のために受験勉強をしているか?」ということです。
ライバルに勝つことは最終目標ですか…?きっと違うはずです。
少なくとも僕の最終目標は「東大合格」でしたし、みなさんも志望校合格とかが目標だと思います。
このとき相手は最終目標にはほとんど関係なく、あくまで勉強の原動力となる存在にすぎません。
だとするなら、自分がライバルに負ける事はかなりどうでもいいことです。
どのくらいどうでもいいかっていうと、最近通学中にあなたが蹴った小石の行方くらいどうでもいいです。
だって自分の歩む道に相手は関係しないんですから。
自分の将来を決めるのも、間接的に他人との勝負はあれども、結局は自分です。
他人と比べて落ち込む必要はない
じゃあ、自分が少しずつでも成長してさえすれば、それ以外のことなんてどうでもいいと思いませんか?
時には成績が落ちることもあっても、少しずつ勉強して目標に近づいていれば全く問題はないわけです。
さらに言えば、自分は自分のペースがあるので、ペースが速い他人と比較して落ち込む必要も全くないです。
だからこそライバルの使い方には気をつけてください。
モチベは出やすいと思いますが、それを超えてライバルがすこぶるウザく見えてきたら、
勉強がつまんなくなって本末転倒です。気を付けてください!
目標がすり替わらないように注意
さて、これは別に勉強だけの話ではありません。
部活とか色々な所でも、「上手くなりたい」からいつのまにか「○○に勝つ」に目標がすり替わっていることがあります。
それはあくまで「手段」であることを、どうか忘れないで下さい。
あと、これは本質情報ですが、ほとんどの人は心に余裕が無くなりがちです。
深呼吸したり他の人に頼りながら、ゆっくりジックリコトコトいきましょう。
もしもイヤになったりしたら一旦立ち止まって、気晴らしをしたり、視野を広げてみたりするのも良いです。
別にその目標が達成されなければその後の人生全て真っ暗になるわけでもないし。気楽に。
自分の気持ちに寄り添って、大事な高校生活を少しでも充実したものにしてください。
試行錯誤しながらでも自分の信じる方へ行けばきっと、自分の目標に近づいていきます。
そこにやりがいとか達成感を感じれるなら、それでもう幸せではないでしょうか。
応援してます! 一緒に頑張りましょう!
- 【FairWind】東京大学の学生がつくる団体。地方と都会の教育格差の解消をめざして、東大生と地方の高校生との交流などの活動をしている。