若者にとって、SNSは切っても切り離せない存在と思われていますが、私は、Instagramにある友人の「ストーリー」を見るたび、徐々に自信を失っていきました。そこで、思い切ってInstagramを辞めた経験をお話しします。(高校生記者・しむしむ=2年)

義務的に押す「いいね!」、たまるDM…

みなさんはSNSライフ、エンジョイしていますか? 私は正直言って、エンジョイできていませんでした。

今や欠かせないSNS(写真はイメージ)

 

特にしんどかったのが、Instagram。周りがやっているからと、なんとなく始めてみたはいいものの、義務的に押す「いいね!」、たまるDM(ダイレクトメール)……。

一番つらかったのが、「ストーリー」でした。

「キラキラしていない私」自信を失くしていって

ストーリーとは、24時間で消える投稿のこと。連日友達と遊んでいる様子、青春している様子が載せられたストーリーを見るたびに、私は自信を失くしていきました。

私は人間関係が「狭く深く」というタイプなので、そんなに友達が多くありません。フォロワーのストーリーを見るうちに、「うらやましい」「いいな」という感情を超え、「私は友達が少ないからどうしよう……」と、否定的な気持ちになってしまうことが増えました。

キラキラしているみんなと、そうではない私。このギャップが私を苦しめました。

そうだ、インスタ辞めよう

これ以上自分の情緒がSNSに左右されていては良くない、と思った私。そこで、思い切ってインスタをはじめとするSNSをやめてみることにしました。

すると、私の心には少し余裕が生まれました。

毎日ストーリーを見て葛藤していた日々とは一転、SNSによる複雑な感情が消え、好きなものに思い切り目を向けられるようになり、毎日がちょっぴり楽しくなりました。

本当の友達なら疎遠にならない

SNSをやめるにあたって心配だったことが、友達との関係でした。

Instagramをやめて、友達との付き合いが悪くなったらどうしよう……。そう思っていましたが、「SNSをやめて関係が悪くなるような友達は、本当の友達じゃない」「SNSがなくたって、毎日顔を合わせてしゃべって、それだけでいいんだ」と思い直すことができました。

実際、今現在、SNSをやめたことによって疎遠になった友達はいません。もしそれで疎遠になったのなら、しょせんはそれまでの関係だったということです。

友達付き合いも自分のペースで

自分は自分のままでいい

私はこの経験を通じて、「自分は自分のままでいいんだ」と、自分を認めることができるようになりました。今しかない貴重な自分の高校生活、無理に他人に縛られる必要はないのです。

また、SNSには向き・不向きがあると思います。私みたいにSNSを苦痛に感じる人もいますが、反対に、SNSが楽しくて毎日の生きがいになっている人もいるでしょう。

自分の中の「用法・用量」を守り、楽しくSNSを利用することが大切だと感じます。