大学選びのためにオープンキャンパスに参加する高校生は多いが、正しい参加方法をわかっている人は意外に少ない。誤った志望校選びをすれば、大学入学後のモチベーションも低くなってしまう。「ミスマッチの無い志望校選び」を指導してきた倉部史記さんに、オープンキャンパスでやりがちな失敗を聞いた。

 

友だちと一緒に行って流されてしまう

友だちとオープンキャンパスに参加すると、ずっと同じ行動を取りがちです。思わぬ出会いが得られることもありますが、自分が気になる点があればそちらを大事にしましょう。同様に、保護者の意見に左右されすぎる人も。学ぶのはあなたであることを忘れずに!

キャンパスライフに気を取られる

学食体験やサークル、アルバイトの話など先輩学生のキャンパスライフ話は気になると思いますが、そればかりではあとで後悔します。聞くべきメインはやはり「学びの中身」です。

同じ難易度、同じ規模の大学ばかり行ってしまう

同じような大学ばかりでは情報の幅が狭く、理解も浅くなりがちです。

例えば、都心の総合大学ばかりではなく、郊外の小規模な単科大学のオープンキャンパスに参加してみる、女子だったら、共学だけでなく女子大も見てみる。そうすることで意外と自分に合っているところが見つかるかもしれません。仮に「ここだ!」とはならなくても、「やっぱり違う」と感じるだけでも、一つの気づきになるといえますね。

同時に、第二志望以下の、合格できる可能性の高い大学の中で、“ここなら自分の目指す学問ができる”というところを決めておくことも大切。その大学に合格していれば、全力で第一志望の大学にチャレンジできます。

受験の結果、オープンキャンパスに行かなかった大学に入学せざるを得ないということも考えられます。後で後悔しないためにも、志望校選び(オープンキャンパス参加校選び)は注意が必要です。

倉部 史記(くらべ しき) さん
進路づくりの講師、高大共創コーディネーター。NPO法人NEWVERY理事。進路づくり教育の実践と支援や、高大接続事業の実践と支援に力を注いでいる。