第33回国際情報オリンピック(IOI)が2021年6月19日から28日までオンラインで開催され、日本からは4人が参加。金メダル2つ、銀メダル2つを獲得した。文部科学省と情報オリンピック日本委員会が発表した。金メダルを日本代表がとるのは16年連続だ。

大会には、世界88カ国・地域 の高校生ら351人が参加し、アルゴリズムの考案など数理情報科学の問題解決能力を競った。金メダルは上位12分の1に、銀メダルは続く12分の2に与えられる。

日本代表選手の成績は次の通り(敬称略)。

  • 菅井遼明(すがい・りょうめい、東京・渋谷教育学園渋谷高校3年) 金メダル
  • 児玉大樹(こだま・だいき、兵庫・灘高校1年) 金メダル
  • 松尾凜太朗(まつお・りんたろう、東京・麻布高校2年) 銀メダル
  • 渡邉雄斗(わたなべ・ゆうと、千葉・渋谷教育学園幕張高校2年) 銀メダル
第33回国際情報オリンピック日本代表の4人。左から児玉大樹君、菅井遼明君、松尾凛太朗君、渡邉雄斗君(情報オリンピック日本委員会提供)

今回、金メダルを与えられたのは30人。菅井君は6位に、児玉君は28位に入った。金メダル数が多かった国は、中国の4選手が上位1位から4位までを独占し4個を獲得。アメリカ、ロシア、シンガポールがそれぞれ3個だった。

銀メダルの松尾君は昨年の32回大会で金メダルを獲得しており、2年連続のメダルだ。

競技は、社会で生じる課題を模した問題を解くために効率や質のよいアルゴリズムを考え出し (アルゴリズムの設計)、正しく動作する解法プログラムを実装することが求められる。1日5時間で3問を解く競技が2日間にわたり行われた。

日本代表は1994年から3年間派遣された後、中断を経て2006年から毎年4人ずつ派遣されている。今回は、1310人が参加した国内大会「第20回日本情報オリンピック」の参加者から選抜された。