昨年から何度も聞いている言葉「stay home」。みなさんはどれくらい外出自粛していますか。緊急事態宣言が重なるたびに人が増える街を見ながら、自粛について思うことを考えてみました。(高校生記者・あかいあめり=3年)

外出自粛の気持ちは薄れてるのでは

私は都会に住んでいます。ターミナル駅が近くにあり、通学でもその駅を使うのですが、昨年の今頃、つまり最初の緊急事態宣言が明けた頃とは比べものにならないくらい人が増えています。

駅や電車はもちろん、街もコロナ流行前と同じくらいにぎわっています。何度も発令される緊急事態宣言ですが、回数が重なる度にみんなの外出自粛をしようと思う気持ちも薄れてしまっていっている感じがします。

楽しみだった行事がなくなり努力も無駄に

私の高校では、感染対策や宣言のため、部活動は一時活動停止され、体育祭は最低限まで規模縮小、長い伝統のある応援団も簡素化が実施されました。街はたくさん人があふれているのに。

たった3年間の高校生活の中で、楽しみにしていたり、準備を頑張った行事が直前でなくなり努力が無駄になってしまったりしたことが、昨年からいくつも積み重なっています。

部活で保護者の方から支給していただいた消毒液とアルコールティッシュ

自分たちが学校生活や行事でたくさん規制を受けて我慢し続けても、多くの人が遊びに繁華街へ行ったりコロナ収束に向けて気を遣わなくなったりしているのだから、私たちの我慢も意味がないのではないかと思ってしまいます。そういった「どうせ」とか「みんな気にしていないし」という気持ちがまた外出自粛への気持ちを薄れさせ、悪循環を生んでいるのではないでしょうか。

「どうせ自粛しても」悪循環を止めたい

自分の身近な例で高校の行事を出しましたが、きっと今を生きている人はみんなそれぞれの理由で我慢の限界が来てしまっていると思います。そんな今だからこそもう一度自粛の必要性を考えることが大切だと思います。

不要不急の外出による感染拡大で、私たちの人生に必要な青春や経験や幸せが潰れてしまうのは、もったいないという言葉では足りません。普通の生活に戻る日を目指して、みんなで悪循環を止めることができるとよいですね。

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