文部科学省は6月4日、2022年度(令和4年度)入試の大学入学共通テストの日程について本試験を2022年1月15日・16日に、追試験を1月29日・30日に実施すると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて21年度入試で実施した本試験の「第2日程」や「特例追試験」は、22年度入試では設けない。
新型コロナ考慮し、追試験は2週間後
センター試験では例年、本試験の1週間後に追試験を実施していた。だが、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、受験生が濃厚接触者となった場合などにも受験の機会を確保できるように、21年度入試に続き、本試験と追試験の間を2週間あけた。
追試験会場、各都道府県に設けるかは未定
21年度入試では、本試験を2度実施し、感染拡大のせいで勉強が遅れた受験生が「第2日程」を選べるようにしたが、22年度入試ではこのような措置は行わない。
また、21年度入試では追試験会場を各都道府県に設けたが、22年度入試での対応は未定。萩生田光一文部科学大臣は6月4日の記者会見で追試験会場について、「状況を見ながら柔軟に対応したい。ニーズがあれば、会場はできるだけ近いところでと考えている」と話した。
各大学にも追試験設定か別日程振り替えを求める
文科省は各大学に対して21年度入試に続き、個別試験の受験生が新型コロナウイルスに感染した場合には、追試験を受けられるようにするか、別日程の受験に振り替えられるようにするか、どちらかの対応をするように求めている。