私の高校で先生や先輩方から代々伝えられてきた勉強法を伝えます。この方法で勉強してみたら、約半年で模試の校内順位を約80位上げることができました。今からでもできる、いや今すぐ取り組むべき3つの勉強法を紹介します。(高校生記者・めておーら=2年)

1、長期記憶に残る単語の覚え方

単語帳って、覚えるの面倒ですよね。

小テストの日に必死に見て、ギリギリ合格点をとる……という人が多いかもしれません。でも、それでは定期テストや入試など、大事なときに点は取れません。

私はこんな方法で覚えています。例えば、新しい単語50語を1週間で覚える場合。電車での通学時間、ショートホームルーム前の時間で10語ずつ覚えます。そして寝る前に確認テストをします。そこで覚えていなかったら印をつけます。

週末にかけてその語句を繰り返し覚える、それだけで小テストの8割は取れます。長期記憶できるやり方なので効果抜群です。

できれば、教科書や入試問題の長文の中に出てくる単語を見て、単語帳に載っている単語にマークしてみてください。私の場合は、約9割の単語にマークがつきました。それくらい単語帳の単語を覚えると無敵なのです! 単語帳のすごさがよくわかると思います。

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2、辞書を使って語彙力強化

あなたは辞書の役に立つ調べ方を知っていますか? 辞書はただ「知らない単語を調べるだけ」ではないのです。辞書にはたくさんの情報があります。

例えば「run」という単語の一般的な意味は「走る」です。しかし辞書を引いてみると、自動詞で「走る、動く」、他動詞で「経営する、操作する」という意味が書いてあると思います。

このように自動詞・他動詞のそれぞれの意味、英文法による意味の使い分け、類義語や対義語などが出てくるので、語彙力を強化することも可能です。

辞書の使い方を知っていれば、表現や読解の幅が大いに広がるのです。

3、基礎力をつけることを大事にする

私の学校の先生はよく「圧倒的基礎力」という言葉を用います。これは文系科目だけでなく、理数科目の勉強にも通用します。

数学では、問題を解くとき応用力や思考力も大事ですが、一番大切なのは「基礎力」です。数学だったら教科書の例題、計算力が基礎力です。

計算ミスは単なる「凡ミス」ではなく「力不足」なのです! 私は計算ミスをした問題はもう一度解き直します。とても面倒ではありますが、その分計算力や、次は失敗しないという集中力がつくのでおすすめです。

計算ミスも重大な間違い! 計算力を上げるため1からもう1回解き直す

教科書の例題は入試には出ません。しかし解法など考え方の土台になります。数学の勉強がわからない人はまず教科書の例題の解法を1文ずつ理解することが大切です。

紹介したやり方の成果は半年後に出ます。「地道にコツコツ」、1人じゃ続かない場合は周りの人と一緒にやってみてください。少しでも勉強法に悩んでいる人の助けになればうれしいです。