授業中やホームルームなど、意見や質問を求められる場面は学校生活の中で多くあります。そんなとき挙手して意見を発表したり、質問したりすることについてみんなはどう思う? 高校生記者たちに本音を聞いてみました。
「自分の意見が間違ってたら……」意見を言うのは怖い派
クラスメイトがそろう教室内、挙手することで自分にみんなの注目が集まったり、間違った発言をしてしまったりすることへの不安から「発言できない」という意見が集まりました。
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意見を言って偏見を持たれるのが怖い
授業やホームルームなどで手を挙げることに、私は抵抗があります。
しかし、中学までは抵抗がありませんでした。クラスは知っている顔ばかりで、皆私がどんな性格か、どんなことを言いそうなのか分かっていたからです。
しかし高校に入るとそうはいきません。ほとんど全員が高校から知り合った人たちで、中には一回も話したことがない人もいるのです。
その中で手を挙げることは、そういう人たちに「私はこんな意見を持っている」ということが伝わり、そのイメージから、私のことを「こんな意見を持っているから、こんな人なんだろうな」と思わせてしまうということなのです。
そんなことは、私は怖くてできません。(ゆきんこ=2年)
自分の考えに自信がない
私は手をあげることに抵抗があります。
もともとシャイな性格で、声が大きくないことや自分の考えに自信がないので、わざわざ自分が言わなくてもいいかなと思ってしまうことが主な原因だと思います。
二択のYESかNOのような問題ではないかぎり、あまり親しくない人が質問をしている場合は意見を言いづらいな、と思うことがあります。
よく知らない相手に話すペースを合わせようとしてしまうので、自分のペースではなくなり、最終的に言いたいことがあまり伝わらずに「?」のまま次に行かれてしまうことが多いからかな……と思います。
質問する場合も、個人的に質問する方がみんなの時間を取ることなく、自分が納得のいくまで聞くことができると思うので、踏み出せないことが大きく関係していると思いました。(マリーナ=3年)
失敗するのはやっぱり怖い
授業中に手を挙げることにはやや抵抗があります。
なぜなら、クラスの皆が私に注目するからです。間違っていても全然大丈夫なことは分かっていても、「もし自分の答えが間違っていたり、的外れなことを質問したりしたら恥ずかしいなあ…」と思ってしまい、手を挙げる勇気がありません。
ただ、声だけで答えることにはあまり抵抗がないため、先生から質問を投げかけられたとき、声は時々出しています。(アキ=2年)
自分の意見を知ってもらう! 発言する派の意見
意見や質問が他の人にとっても役に立つと思えれば、みんなの前での発言も怖くない、そんな人たちも。意見の発表や質問が抵抗なくできる理由を聞かせてもらいました。
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意見を知ってもらうために発言
自分は手を挙げます。
もちろん毎回挙げるわけではありませんが、確実に合ってるものやいい考えが思いついたときには挙げるようにしてます。
どうせ授業中(50分)だけの意見だし、思い切って挙げてみてはいかがでしょう。(セイスモサウルス=3年)
友達の一言で抵抗がなくなった
昔はすごく抵抗がありましたが、今はありません。ある友人の言葉がきっかけでした。
「発言した方が皆のためになる」。それを聞いて、自分は周りの目に怯えていたのだと気付かされ、自分が恥ずかしくなりました。
実際に勇気を出して発言してみると、「発言しやすい空気」ができたのか、ほかにも発言する人が増えました。
発言することを恥じる必要なんて決してないのだと学べた、貴重な経験でした! (ささみ=3年)
本当は挙手したい……そんな人へのアドバイス
「実は自分の意見や疑問が心の中にある」という人は多いのではないでしょうか。挙手することのハードルを低くしてくれるかもしれない、2つの方法をご紹介!
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クラスメイトとの関係性が大事
私はとても抵抗があります。
何思われているのかが分かんなくて、挙げたときの周囲の視線を気にして全然挙げることができないです。
やっぱり、クラスの雰囲気とかも大事になってくる気がします。クラスで誰とでも喋れる環境を作っていくのがいいと思います! (おかゆ=3年)
先生と「1対1」だと思えば気が楽
抵抗がすごくあります。間違えていたら…見当違いな意見だったら…などネガティブに考えてしまうからです。
そんな私ですが、以前座席が教卓の目の前になったときには比較的発言できました。単純に先生と目が合いやすかったからかもしれませんが、自分の視界に他の人が入ってこず、あまり周りの目が気にならなかったからだと思っています。
意見があるときは周りを見ずに言ってみればいいかもしれません。(りんぐ=3年)