勉強中に休憩をだらだらとってしまうという人はいませんか。地方の高校生の大学進学を応援する東京大学の学生団体「FairWind」に所属する石山幸秀さん(工学部3年、新潟県立高田高校出身)から高校生への、「勉強の合間の息抜き」のアドバイスを紹介します。

長時間勉強し続けていると集中力が落ちてきますし、「休憩したいなー」という欲が出てきますよね。

一方で、いざ休憩してみると、YouTubeやテレビを見ていて、あっという間に時間が過ぎてしまっていた…という経験をした人も多いのではないでしょうか。

このような事態を防ぐために、今日は、息抜きの際のコツを2つ紹介したいと思います。

コツ①:終わりが明確な息抜きを選ぶ

YouTubeやテレビを見ていると、あっという間に時間が過ぎてしまうのは、時間に制限がないからだと考えられます。

YouTubeだと1つの動画を見終わっても、「あなたへのオススメ」として面白そうな動画が出てきますし、

テレビでも、チャンネルを変えれば面白そうな番組が見つかるでしょう。

「いつまでも続けて楽しめる」というYouTubeやテレビの性質が、「ちょっとだけ…」のはずの休憩を「數十分や数時間」のロスにしてしまっているのです。

これを防ぐには、終わりが決まっている息抜きを選ぶことが必要です。

例えば、お菓子を食べる、飲み物を飲むといった息抜きならば、食べてしまえば終わり、飲んでしまえば終わりなので、休憩の終わりがはっきりしています。

散歩であれば家に帰ってきたら終わりですし、筋トレも、ずっと続けることは(体力的に)できません。

これらの息抜きは勉強の合間の休憩として適していると言えるでしょう

YouTubeやテレビがどうしても見たい時(これは僕も経験がありますが…)は、勉強の合間ではなく、1日の勉強が終わったら見るようにしましょう。

そうすれば、勉強時間がきちんと確保できるはずです。

コツ②:休憩後の勉強は簡単なものから始める

皆さんは、休憩後の勉強を何から始めていますか?

僕は、休憩後の勉強の難易度も、休憩時間を左右すると考えています。

例えば、休憩後の勉強が非常にレベルの高い問題だったらどうでしょうか?

なかなか机に向かう気にならないですよね。一方で、簡単な問題や暗記であれば、とっつきやすいのではないでしょうか。

このように、休憩から勉強に移る際の心理的ハードルを下げることができれば、だらだらと休憩することなく、勉強時間を確保することができるはずです。

勉強の合間に適切な休憩を取ることで、集中力も上がりますし、新たな発想や視点が見つかることも多いです。

高校生の皆さんも自分にあった息抜きの方法で、適度に休憩を挟みながら受験と向き合っていってください!応援しています。

【FairWind】東京大学の学生がつくる団体。地方と都会の教育格差の解消をめざして、東大生と地方の高校生との交流などの活動をしている。