この巨大な漫画……なんだか見覚えがあるぞ……?

「週刊少年 ジャンボ」(第44回全国高等学校総合文化祭 2020こうち総文 美術・工芸部門出展)

これは石橋菜々さん(鳥取・倉吉総合産業高校3年)の美術作品「週刊少年 ジャンボ」です。人気週刊雑誌を巨大化するというアイデアを形にし、文化部の全国大会の一つである全国高校総合文化祭2020こうち総文の美術・工芸部門に出展しました。どのようにして制作したのかを聞きました。

幼いころから好きな漫画雑誌のパロディ

―何をテーマに作りましたか? 

某少年漫画雑誌を美術部の視点でパロディとして制作しました。幼いころから好きだった本を大きくできれば夢があって面白いと思いました。連載している漫画もこだわって描いたので、ボリュームのある作品になったと思います。

キャラクターとして、ロダンの考える人やフェルメールの牛乳を継ぐ女など、絵画の有名な登場人物を書きました。

―こだわったり工夫したりしたポイントは?

絵画は本来キャンバスの表面に描きますが、この作品は本の背表紙まで表現するため、キャンバスに発泡スチロールを取りつけ分厚いキャンバスを作り、側面まで描き込みました。

文字を塗る作業が大変、2カ月で仕上げた

―難しかった点、苦労した点は?

背景や、文字などの印刷物を表現するために、大きな文字をはみ出さずに塗る作業がとても大変でした。

―制作途中で印象に残っているエピソードは?

制作期間が2カ月と短く、毎日の放課後の時間だけでは足りず、毎週の土日を使い制作しました。休みがないという厳しい日々でしたが、みんなで励まし合ったからこそ納得のいく作品になったと思います。

仲間しか勝たん。

―よい作品を作るためのコツを教えてください。

自分が作りたいものを作るのが一番だと思います。そうするとその作品に愛着がわき、良い作品になると思います。