受験生の中には「入試まであと○日!」というフレーズを聞いて不安になる方が多いかと思います。私もその一人でした。私の高校受験での経験をもとに、受験勉強の不安と上手く付き合うコツをお伝えします。(高校生記者・かんちゃん=3月卒業)

入試直前に参考書を見てパニックに

私が受験した高校は高倍率だったので、入試当日はとても緊張しました。

絶対に合格したくて、入試の合間の休み時間には参考書を見続けていました。しかし、見ることで自分の努力不足を痛感して、余計に焦りが増しました。「この字を忘れているなんて」などとパニックになり、後悔の連続でした。

高校受験で使用した過去問集。県独特の出題形式に苦戦したことを思い出す

「自業自得だよ。勉強しなかったから後悔したんだよ」と思う方もいるでしょう。その通りですが、勉強には終わりがないこともまた事実なのです。

例えば「英語学習」と一口に言ってもたくさんの単語や構文があり、復習や発展的学習もしようと思えば、どこまでもできます。一方で入試は泣いても笑っても一度きりです。

直前に新しい参考書に手は出さないで

私の経験を踏まえて、これから受験を控えている方へ伝えたいことがあります。

まず、入試の前日まで努力を惜しまずに勉強し続けてください。焦りは新しい知識の吸収を邪魔します。ですから直前期には新しい参考書ではなく、それまで愛用してきた参考書を再確認して、知識の抜けを補強しましょう。

中学生のときに学校で配られたワーク。入試直前に何度も復習し、合格をつかんだ

そして、内容を正確に理解できていたときには「よくできているよ、絶対本番も大丈夫!」と、これまでの自分の頑張りを褒めてください。「自己肯定感」は入試会場に持って行ける「最強のお守り」です。

不安な時ほど基本問題を解いて

そして、入試は必ずやってくるのです。ギリギリまで知識を詰め込みたくなる気持ちは分かりますが、どこかで見切りをつけなくてはなりません。

「もう時間がない!」というときには、発展ではなく、基礎を確認することを勧めます。基本問題を間違えることは、ライバルに差をつけられることになるからです。確実に得点して合格できるよう、頑張ってください。

人生山あり谷あり。受験においても同じです。結果だけが全てではないし、不合格でも人生が終わるわけではないので、心に余裕を持って頑張ってください。みなさんに春が訪れますように。