部活顧問の暴言に悩む中学生へ同世代からアドバイス「思い切って相談を」

読者の中学1年生女子・るのんさんから寄せられた「運動部に所属しているが、顧問の先生の暴言がひどく、悩んでいる」という悩みに、ほかの読者から届いたアドバイスを紹介します。

【るのんさんのお悩み】

私は、中学1年生の運動部の女子です。顧問の先生が嫌で、部活を辞めたくて悩んでいます。

顧問の先生は私だけに限らず生徒に向かって、「脳みそ腐ってる」とか「部活やめた方がいいよ」とか「信用する気ないから」とか「お前の涙とごめんなさいとすみませんは全部嘘」とか「成長しないから意味無い」とか、そういうことを、すごくたくさん言ってくるんです。

その先生は教師2年目です。もう1人の顧問の先生は「お前らならできる」などと言ってくれるので、何とか続けていけてるのですが……。

この前は、その暴言を言う顧問に、「お前はチームの邪魔、みんなの迷惑、言うこと聞かんし、このチームの中で1番気に食わん」「俺も人間やけ、好き嫌いあるよ」と「お前は自分が1番がいいけ、集団の部活とか向いてないよ？　やめた方がいいんやない？　家に帰って勉強したほうがいいんやない？」などと言われました。もうそういうことしか言わなくって、もう疲れたんですよね（笑）。私だけではなく、友達も言われています。

嫌われてたら試合も出させてもらえないし、やる気もなくなっています。私はこれから、どう行動するのが良いでしょうか。（中学1年女子・るのん）

部活だけが全てではないよ

この先生は「教師失格」です。生徒の人格までも否定するとは、驚いてしまいます。　やる気をなくして、疲れてしまうのも無理はありません。今後もその疲れが続くと生活や学業により支障をきたしてしまうかもしれません。

そもそも部活って「義務」なのでしょうか？答えは「NO」です。部活はあくまでも生徒の自主的な活動です。これを踏まえて次の問いに答えてみてください。

このまま部活を続け、嫌な顧問と接して精神的なダメージを受け続けるか、それとも、思い切って部活を辞めて、心機一転何かにチャレンジしてみるか、あなたはどちらを選択しますか？　答えは自分で出してください。ちなみに私なら後者を選択します。

中学生にとって、部活だけが全てではありません。今の時代、いろいろな課外活動がありますので、部活に参加しなくても自分の視野を広げることは可能です。どんな活動でもそうですが、心から「楽しい」と思えないと満足いく活動にはなりませんし、やる気もなくなってしまいます。

あなたが出会った嫌な顧問を「反面教師」にして、これから先の生活をすてきなものにしてください。（高校3年男子・かんちゃん）

校長先生に相談してみては？

それはつらいですね……。今まで、るのんさんたちはよく耐えてきたと思います。

その先生は叱責というのを履き違えているようですね。そのような言葉は｢お叱り｣ではなく｢罵倒｣です。先生としても人としても、罵倒をすることはいけませんよね。るのんさんは悪くありません。

対処法としては、今すぐ、親や信用できる先生に相談してください。直接校長先生に相談してみてもいいかもしれません。その際に、｢顧問の○○先生から、人間性を否定されてるような言動をされていて、とてもつらい｣ということを強く訴えてください。とにかく、1人で抱え込まずに周りの大人に助けを求めてください。

もし、それでも解決しないようだったら部活をやめることも選択肢に入れてみてはいかがでしょうか？　きっと、先生からの暴言がこのまま続くのは、精神的にとてもつらいと思います。

どうか1日も早く、先生から暴言を受けない生活が来ることを切に願っています。（高校3年女子・いちごパン）

思い切って親や先生に相談してみて！

「悩まずに希望を持つ」という方法を考えました。私の通う中学校では、だいたい毎年顧問の先生が替わります。もしかしたら、お悩みである暴言を吐く先生も顧問がかわるか、別の学校へ異動するかもしれないですよ。

それか、担任の先生に相談するという方法です。まずは、身近な担任の先生に思い切って打ち明けてみてはどうでしょうか。顧問の先生の入れ替わりに希望がないなら、なおさらです。悩みを誰かが知っているだけでも絶対変わると思います。

暴言を吐かれていたら、当然部活やめたくなりますよね。だけど部活をやめたら……と、葛藤も抱いていると思います。でも、どうすればいいのか迷っているということは、それだけ道があるということです。

親や担任の先生に、体当たりの覚悟でまずは相談してみてください。親に相談するのが気まずいのなら、「もう、やだ！」みたいに自然な感じで切り出して、それから「部活の先生がさ～、なんか……」と打ち明けてみては？　先生には、相談するタイミングがつかめないかもしれません。そういうときは、先生が1人になっている瞬間や、帰り際を狙ってみてはどうでしょう。

無理だけはしないでください。このお悩みに対する答えは、本当にたくさんあると思います。（中学2年女子・ひだまり）

仲間と話し合って

私はテニス部のマネジャーをしています。とても厳しい部活で、顧問の先生は暴言をよく吐きます。「死ね」や「バカ」「アホ」は日常茶飯事です。私はそれを言われている選手の気持ちと、それを言う先生の気持ちを考えます。

相談者の顧問の先生は、何を思ってそれをいうのでしょうか。もちろん、ただただあなたを傷つけたいだけかもしれませんが、一度客観的に状況を見てみてはどうでしょう。

それでもやっぱり何もあなたの心情が、変わらないようなら、まず仲間と話し合ってみてください。そのあと覚悟を持って、先生と話をしてください。（高校1年女子・りんご）

立派なパワハラです！

それは立派なパワハラです。訴えましょう。部活を続けたいなら、そんな顧問のためにやめるべきではないと思います。そのために証拠を残すべきです。ボイスレコーダーを持ちましょう。

もちろんバレないように。スマホのボイスメモでもいいと思います。法律家ではないのでわかりませんが、証拠がないとこちらが不利になると思います。「こんなことを言われた」というだけでは効力がありません。そういう理不尽な教師はクビになるべきだと思います。頑張ってください！（高校3年女子・り）

後悔しない道を選択して

自分も今中学1年で、中高一貫校に通っていて、運動部に入っています。中学に入る前は別のスポーツをしていました。もうすぐ辞めて1年たちますが、今、すごく後悔してます。自分が辞めたいから辞めたのに。

一生懸命やってたのなら、部活を辞めたことは絶対後悔するから……無理に続けてなんていうのもおかしいかもしれないけど、でもいつか続けてて良かったって思える日が来るよ！　最後に一言、後悔しない道を選択して！（中学1年女子・莉央）

自分が本当にやりたいものに打ち込んで

つらいですよね……自分が好きでやっていることで顧問の先生からキツいことを言われるのは。

その顧問の先生があなたの成長を期待していなさそうだったら、部活を辞めても良いと思います。僕は、成長できる部活には、顧問の先生が不可欠だと思っています。僕は吹奏楽部に在籍しているのですが、その先生に厳しいことをたまに言われます。それでも、「顧問の先生は僕の成長を期待しているから、そういうことを言ってくださったのだな」と思えるから部活を続けられて、成長できていると実感しています。

成長できなさそうなことに取り組むより、自分が本当にやりたいものに打ち込んだ方が、きっと得るものは多いと思うし、何より楽しいと思います。部活を辞めるにしても、そうでなくても、良き中学生ライフを送ってくださいね！（高校1年男子・そーすけ）

部活を切り捨てていい

私は十数人の文化部で1年の後期から3年の前期まで部長を務めました。全国出場経験もあります。顧問に暴言を言われるということですが、結論から言うと、部活はやめるべきです。そもそも、好きで入る部活なんですから、好きじゃなくなればやめるのは、変なことではありません。

校長や指導課、教育委員会に相談しても、おそらく何も変わりません。先生方というのは「事なき」を得たがります。そういうものです。

ただ一言、部活をやめるときに、暴言を吐かない方の先生に、「顧問の先生が人を傷つける言葉を私以外にもたくさん言うので、私がこの競技に持っていた興味や関心、熱意が失われてしまいました。私に、この問題に対処する時間はありません」といえば、先生も、新米教師のやったことを信じてくれるでしょう。

青春は戻ってきません。時間は有限です。闘う暇があるのなら、さっさと部活を切り捨てて、自分が興味を持つ舞台を探しましょう。愚かにも、自分の時間をしょうもないストレス発散に費やしている暴言顧問を、見習う必要なんてないはずですよ。（高校3年男子・ゆっぴー）

精いっぱい反論してみたら？

暴言を吐く人は、過去に同じようなことを言われたり、ストレスがたまっている悲しい人です。ですが、暴言は人に対して言ってはいけない言葉だと思います。できるのなら精いっぱい反論してみてください。

｢脳みそは生きている限り腐りません。言うならば脳みそにシワがないんじゃない？　の間違いでは？｣

など精いっぱい反論していくうちに、相手の先生も諦めるかもしれません。

できなくても、部活を辞めてしまえばいいと思います。暴言を吐く先生と一緒にいるよりは、時間を有益に使った方が自分のためにもいいと思います。本当に困った時には、教育委員会に相談してみるのも1つの術だと思います。（中学1年女子・reene）

退部するときはよく考えて

まず応援してくださるもう1人の顧問の先生に相談するのがいいと思います。先生に相談しづらかったら友達に相談してみてください。もしくは友達と先生のところへ行き相談してみてください。

顧問の先生はるのんさんだけにそんなにあたりが強いのでしょうか。もしそうなら退部はしない方がいいと思います。先生の罵倒は、るのんさんに何か気づいてほしいと合図しているのかもしれません（あくまで予想です）。

しかし個人差はあってもみんなに罵倒していくような先生であるなら、今すぐ退部するべきです。もう1人の応援してくださる先生には申し訳ないですが、罵倒しかしない先生なんてどうせ大した人間じゃないです。はいはいと聞き流せればいいですが、難しいですよね（私もできないです）。

ただ、退部するときはものすごーーーく、よく考えてください。退部したらどれだけ後悔しても、また入部はしづらいです。

罵倒する先生だけが理由でしょうか。自分の技術面や人間関係に悩みはありませんか？　「誰かが何か言ったから退部したい」「自分がうまく気持ちを処理できないから退部したい」など、自分次第でなんとかなるような悩みなら、退部して後悔すると思います。

先生の罵倒は本当にどうにもなりませんか。もしかしたら同じ悩みを持っている子がたくさんいるかもしれません。るのんさんが行動すれば、誰かが救われるかもしれません。

今はすごくつらいし苦しいと思うのですが、別の角度から見たら明るい未来の兆しが見えるかもしれません。前だけを見るのではなく、横や上､下を見てみたらどうですか？　何年たっても後悔のない道へ進めることを願っています。がんばれ！（高校2年女子・たい焼き）

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