藤崎真弥(まや)さん(福岡・大牟田高校2年)の美術作品「四つのブーム『現代JK版』」を紹介します。チェコの画家、ミュシャの作品を、現代の女子高校生にアレンジした作品で、文化部の全国大会の一つである全国高校総合文化祭2020の美術・工芸部門に出展しました。どのようにして制作したのかを聞きました。
現代の女子高校生の愛らしい魅力を詰め込んだ
―作品に込めた思いは?
アルフォンス・ミュシャ連作「四つの花」を現代版にアレンジし、現代の女子高校生の愛らしい魅力を詰め込みました。
県大会に向けて作品のテーマを考えていた際、制作当初はかわいらしくカラフルなものが描いてみたいと考えていました。顧問の先生からお借りしたミュシャの作品集を見て、「四つの花」を現代の雰囲気にすれば面白いのではないかと思い、今回の作品を描くに至りました。
―こだわったり工夫したりしたポイントは?
作品を見たときに「かわいい」と思っていただけるような色合いを目指しました。
現代の女子高生らしい髪型や一人ひとりのスカートの長さなどを検討し、同世代の方をはじめ、多くの方にリアルに共感していただけるような作品作りを目指しました。
原画に近い色味を再現
―難しかった点、苦労した点は?
ミュシャの原画とかけ離れないようにしながら現代風に描く点や、4人の女子高生の背景のベージュの色を作るのは大変でした。
特に原画に近い色味を絵具で再現するのは中々骨の折れる仕事でした。約2カ月かけて完成させました。
―制作途中のことを思い出し、印象に残っているエピソードを教えてください。
制作する際は、テーマごとに女子高生の制服の着こなし方や仕草、小物を考えて描くのがとにかくとても楽しかったです。
先生にアドバイスをもらったり、友人から意見をもらったりしながら制作を行うことができたので、完成までワクワクが止まりませんでした。
―上達のためにおすすめの練習方法は?
模写やデッサン、落書きなどでも何でも良いのですが、何か見本があれば1カ所ずつ見て描くのではなく、全体を1つのものとして見て描くといいと思います。
1日1枚絵を描くだけでもだいぶ変わると思うので、積み重ねが良い作品づくりにつながるのではないかと日々私自身も感じています。