高校生記者のなおさんが執筆した記事をYahoo!ニュースに掲載したところ、たくさんのコメントがつきました。なおさんが、匿名の意見を読む中で気づいた、言葉を使う難しさについてまとめてもらいました。
Yahoo!ニュースにたくさんのコメント
半年ほど前、私が書いた「電車のいすに放置されたビールの空き缶…高校生が拾ってみたら人生が変わった話」という記事がYahoo!ニュースに掲載され、多くの方に読んでいただき、約1000件のコメントが寄せられました。そのコメントを読んだ素直な感想と、思ったことなどをまとめようと思います。
記事の内容は「電車内に放置されていたビールの空き缶を拾ったものの、捨てる場所がなく発車時間も迫り、困っていた私。それを見ていた男の人が私を助けてくれ、隣の席を取っておいて座らせてくれた。そのときに考えたことをまとめてみた」というものです。
「偽善者」思いもよらない言葉が並び
一体どんなコメントが来ているのだろうと思い見てみると、私の行動を賞賛してくれているものが多く、うれしく思いました。
その一方で、「このコロナ禍で誰が触ったかわからないものを捨てようだなんて危険だからやめたほうがいい」という意見や、「偽善者だろう」という批判の声、さらには「この子を助けた男の人はただ自分が女子高生の隣に座りたかっただけだろう」といった声もありました。
それを読み、確かにコロナ禍であることなどを考えると、私のしたことは必ずしも正しい行動ではなかったのかもしれないと思いました。ただ、「偽善者」と言われたのはすごく悔しかったし、自分を助けてくれた人まで悪く言われていたのが悲しかったです。
何気ない一言で誰かを傷つけているかも
コメントを見てから、私はよく言葉について考えるようになりました。
私が誰かの「偽善者」という一言に傷ついたように、「自分が発した何気ない一言で傷つく人がいるかもしれない」ということを考えるようにしなければいけないと思うようになりました。
今はSNSが発達して、誰もが自分の意見を匿名で言いやすい世の中だからこそネットリテラシーの重要性が高まっているといえます。これからは「相手のためになることを伝えること」「相手の立場に立って考えてから発信するようにすること」の2つが大切なのかなと改めて思います。
みなさんもLINEを返す前やツイートをする前、相手に意見を伝える前に、一度この2つを考えてみてほしいと思います。(高校生記者・なお=2年)