好きだった食べ物が食べられなくなる、食べたいものが自由に食べられない……高校生記者のはるさんは、食物アレルギーを抱えながら暮らしています。
もやしも食べられなくなったのか……
私は口腔アレルギー症候群、いわゆる食物アレルギーを持っています。
りんご、梨、さくらんぼ、キウイ、ナッツ類、豆乳、もやしなどを食べると、喉が痒くなったり、唇が腫れたりすることがあります。特にキウイとピーナッツは、アナフィラキシー(アレルギー反応によって急速に複数の臓器に全身性の症状が出る状態)になりやすいため、特に注意するように言われています。
私はもやしが食べられなくなったときのことを鮮明に覚えています。
大みそかに、祖母の作ってくれたもやしのナムルを食べたときに症状が出て、「大好きだったもやしも食べられなくなったのか……」と絶望を感じました。その事実を受け入れることができず、少し日が経ってからまた挑戦しましたが、やはり食べることができず、とても悔しかったです。
アレルギーは甘えではない
時にはアレルゲンの入っていない料理を食べたはずなのに、喉に違和感があることがあります。好きなものを食べていると、明日には食べられなくなるのではないかという恐怖に襲われることもあります。ですが、アレルギーも私の個性の一つだと思うようにして、日々生活しています。
食物アレルギーは好き嫌いの問題ではなく、命に関わる危険性もあります。ただの「甘え」ではないことを、皆さんに知ってもらえたらと思います。(高校生記者・はる=2年)