インターハイを制した下北沢成徳(幡原裕治撮影)

第69回全日本バレーボール高校選手権
(1月4〜8日、東京体育館)

 

 男子  駿台学園が3冠狙う

優勝候補の筆頭は駿台学園(東京)だ。中学時代に全国制覇を経験した選手がそろい、今夏のインターハイ、選抜チームではあったが東京代表として岩手国体も制し、主要タイトル2冠を獲得。選手たちも「目標は3冠」と口にするように、悲願の春高初制覇、夢の3冠獲得に向けた準備は盤石だ。

駿台学園を追う2番手は混戦模様。東京予選の決勝でもフルセットの激闘を繰り広げた東亜学園、高いブロック力を誇る創造学園(長野)、大型エースの都築仁(3年)を擁する星城(愛知)、インターハイ準優勝の清風(大阪)、大塚(大阪)といった関西勢や、大村工業(長崎)や鎮西(熊本)の九州勢も加えたハイレベルの争いが繰り広げられそうだ。

 女子  東西2強の優勝争い

優勝候補の本命は昨年の春高で優勝、今夏のインターハイも制した下北沢成徳(東京)。エースの黒後愛(3年)を中心に、高い攻撃力を誇る。だが3冠を狙った岩手国体では、決勝で金蘭会(大阪)に完敗。エースの宮部藍梨(3年)だけでなく、組織的なブロックを誇る金蘭会の守備力が勝り、両校の対決は1勝1敗。最後の決戦の場となる春高の直接対決に大きな注目が集まる。

とはいえ、何が起こるか分からないのが春高の魅力でもあり、怖さでもある。誠英(山口)、東九州龍谷(大分)、京都橘(京都)、古川学園(宮城)といった全国大会常連校や、下北沢成徳と東京代表を懸けて争ってきた共栄学園、八王子実践など強豪校がズラリとそろう。本命か、はたまた伏兵か。目が離せない戦いとなりそうだ。(田中夕子)