スカートの長さ、カーディガンの色……あなたの学校には校則で規定がありますか? 高校生記者のマリーナさんが通う高校は校則が一切なく、メイクやアクセサリーをつけてもよい環境で暮らしていて、「校則がない・厳しくないことに賛成」と言います。
メイクやアクセは授業自体に悪影響はない
私の学校には校則が一つもありません。メイクやネイルをしたりアクセサリーをつけても、怒られたり注意されたりすることはないんです。私は学校の校則がないこと、厳しくないことに賛成です。
勉強の邪魔にならない限り、メイクをしたりアクセサリーを身に付けたりして授業を受けることに問題はないと思います。体育の授業を除いて、授業に直接悪影響を及ぼすことがないからです。
ファッションを通じて気の合う友達が増えた
制服の着こなしについては、一般的に厳しいイメージがありますよね。私の学校には制服もないので、毎日自分の趣味で着る服を選べます。私はスカートやリボンをあしらったデザインが好きで、よく着ています。
ファッションは交友関係を広げるアイテムになります。ファッションは性格を表すのでしょうか、ファッションの話題でより気の合う友達が増え、友達の輪を広げることができました。自分自身をよく理解することにもつながったと思います。
私はこの学校の環境で生活しているから、「自分がどのような人となら親しくなりやすいのか」を知ることができました。
制服が違うものを排除する性格を育む?
私は、制服をみんなが同じように着ることで「違うものを排除する性格を育んでしまう」と思います。私自身、制服のある学校にいるときは、いじめやヒエラルキーができる人間関係(いわゆるスクールカースト)の問題がありました。今は全くと言っていいほどありません。
もちろん校則だけが理由ではないかもしれませんが、私は「制服がないことで無意識のうちに個性を認められるようになっているのかな」なんて思ったりもします。
社会に出たら必要になるのに…
社会に出ると、メイクやファッションなど、節度を持った身だしなみは必要不可欠ですよね。中高生のうちから、そうした身だしなみを整える力を自然と身につけるほうが良いのではないでしょうか。
着こなし、メイクなどで自分自身を表現することを知り、追求すれば、共通の趣味を持った友達作りができますし、自分のことがよくわかります。そして「個性を認め合うこと」を知り、ギスギスした人間関係を作る大人になる人が少なくなるのではないでしょうか。
正しいマナーを身につけているのが大前提
とはいえ、校則がないから好き勝手やってよいというのは違います。正しいマナーを身につけて、節度を持つことが前提です。
例えば、スマホの持ち込みは禁止されていないとします。「授業中に触っていいのか否か」を自分で考えて、「今使ってはいけない」と判断できるかどうかが大切なのです。そうしたマナーを身につけられている生徒が集まる高校は、校則がなくてよいのではないでしょうか。
高校生でも「全て」正しい判断ができるとは限りません。大人の監視の目は、厳しくなくとも、あるべきだと考えます。このような体制が整って初めて「校則のない学校」は存在するべきではないでしょうか。(高校生記者・マリーナ=2年)