私は1年生のとき、学年順位はいつも50位前後でした。常に「もっと上を目指したい」という気持ちを持っていましたが、なかなか順位が上がりませんでした。現状を打破した勉強法を紹介します。(高校生記者・かんちゃん=3年)

ホワイトボードで板書して授業を自分でしてみる

教科を問わず使える方法なので、参考になればうれしいです。手順としては、まず授業を真剣に受けて、疑問はすぐに先生に質問をして解消します。

次に、家に帰ってから自分でその日の授業を再現します。習いたての範囲をホワイトボードに板書し、まるで授業のように話してみるのです。私はこの方法を「セルフ授業」と呼んでいます。

倫理の「セルフ授業」をしている様子。言葉だけでは理解しにくい思想や用語を効果的に学習できる

「セルフ授業」では、自分の手で板書をしたり、重要ポイントを話したりするので、要点を目だけでなく耳からもインプットすることができるのです。「セルフ授業」をするうえで心がけることは、その日受けた授業の要点を余すことなく盛り込むことです。

毎日続けることで授業の理解度が格段に上がり、どんどん知識が身についていきました。

化学の問題の解説をしている様子。めあてや重要ポイントを板書できるので、学習の目的が明確になる

塾に行けない、粘り強く考えて学力がついた

この方法を継続すること半年。私は2年生の学年末テストでいきなり学年7位になりました。3年生になってからは、ずっと学年5位以内をキープしています。偏差値は入学当初から8アップしました。

愛用のホワイトボードマーカー。大切なことは赤、青の2色で板書する

この方法の最大の利点は、視覚、聴覚をフル活用して学習ができることです。私の家は母子家庭で塾に行くことは経済的に難しく、1年生のころ同級生が塾でもらった古文の訳を使って予習時間を短縮しているのを見て、うらやましく思っていました。

しかし、気づいたことがあります。塾に行かなかったからこそ、私には「自分なりに考えを深める」というチャンスが与えられていたのです。

細かく板書したいときには細字のマーカーを使う。重要度によって4色を使い分けている

参考書や訳を見れば答えはすぐに分かります。しかし、粘り強く思考し、答えを出すために近道をしなかったことで、確実に学力がつきました。みなさんも、自分に合う勉強法を自分なりに考えて見つけてみてください。

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