「勉強の効率が上がらない」「テストを解くスピードを上げたい」と考えている高校生は多いのではないだろうか。昨年7月、「薬理と治療(JPT)」(ライフサイエンス出版)に、認知機能のテスト前に、ブドウ糖含有ゼリー飲料を摂取すると「実行機能」と「運動速度」の認知機能が一時的に改善するという論文が発表された。そこで21名の高校生に、実際にどうなのか確かめてもらった。(※検証結果やコメントはいずれも個人の感想です)

そもそも「実行機能」「運動速度」って何?

論文によると、「実行機能」とは仕事や勉強を計画的に効率よく進めることや、課題を出されたときに最大のパフォーマンスを引き出すための段取りを素早く考えて実行する機能のこと。一方の「運動速度」は、考えた通りに素早く手を動かしたり短い時間で目の前の課題をクリアしたりするときの速度のことを指すという。

より詳しく知りたい人は。ニュースリリースはこちらでチェック!

つまり、この機能はまさに勉強やテストで問題を解いているときにも好都合では? というわけで、以下の方法で、高校生記者が検証した!

【検証方法】
挑戦したのはテストや勉強に課題感を持つ高校生21人。それぞれ、ブドウ糖が30g含まれたゼリー飲料を飲んでから、勉強した(検証時期は2020年12月29日~2021年1月8日のいずれか1日)。

チャレンジャー21人とその検証内容!

 

 

ここ1か月ほど、ずっとマークテストの演習が続いています。教科によっては90分…。脳をずっとフル回転させ続けなければいけないので、相当疲れます。しかも終わったらまた別の教科の演習をするので、合間の時間も10分ほどしかありません。短時間でどれほどエネルギーを満たすかがとても重要なので、一度試してみたいです!
 

リスゲームズさん(3年)

 

いざ、検証開始!

 

 

結果はどうだった?(複数回答)

いつもより集中できた…11人

スピードが改善した……9人

あまり変わらない…1人

検証を終えた人からのコメントをピックアップしたので、それぞれ紹介しよう。(※コメントはあくまでも個人の感想です)。

 
 
 

神崎リンさん(2年)

私は、好きだけど普段は長時間続かない英語の勉強をしてみました! まず「勉強をするのが面倒くさいな」と思わずに取り組むことができました。いつもは途中で集中が切れてしまい、続けることを諦めてしまうのですが、続けることができたんです。また、集中を維持でき、いつもより早く終わらせることもできました!
普段よりも集中して勉強を続けることができました。実はこの記事も、検証の後で書いています。普段私は記事を書く際迷ってばかりでなかなか進まないのですが、今回はほとんど止まることなくこの記事を書くことができています!
 

あっかーさん(1年)

 

あきさん(2年)

今年の冬休みの課題は、かなり量が多くて苦労していましたが、いつもより問題を解くスピードが落ちず、参考書から自分が必要とする情報を見つけやすくなりました。私のように困っている人はぜひ!

いつもは集中が30分ぐらいで途切れてしまいますが、今回は1時間近く集中できました。普段は勉強中にスマホを触ってしまうなど、色々な誘惑に負けがちですが、今回は、とても集中できて気が散ることも少なかった気がします

 
 

ちーちゃんさん(3年)

 

かんちゃんさん(3年)

本当に「段取り力」や「スピード」が変化するのか疑問でしたが、目の前の物事に腰を据えて取り組めるようになり、学習スピードも落ちませんでした。英単語の暗記は、単語帳を見て、例文を読んで、自分で発音してみてという作業の繰り返しになりがちで、途中でスピードが落ちることも…。だけど今回はスピードが落ちなかったので、とても嬉しく思っています。
私は、将来フランスに留学したいと考えており、そのためにフランス語を学習しているのですが、習得に苦戦していました。そんな中、飲んだ直後の勉強がいつもより、はかどった気がしました。また、決められた時間内にどの程度の勉強量をこなすのか計画を立てる「段取り力」も発揮でき、いつもなら1時間で70ページ程度進むテキストが、今日は112ページ終わりました。確認テストも、普段よりも好成績でした。
 

華子さん(3年)

参加してくれた高校生からはさまざまな意見が出た。勉強やテストに課題を感じていたり、勉強をもっとがんばりたい人は、一度試してみると良いだろう。

提供:森永製菓株式会社