第29回全日本高校女子サッカー選手権決勝が1月10日、ノエビアスタジアム神戸で行われ、前年度王者の藤枝順心(静岡)が作陽(岡山)を3-0で下し、史上4校目の連覇を達成した。(小野哲史)

優勝回数は歴代最多の5回となり、常盤木学園(宮城)に並んだ。藤枝順心は0-0で迎えた後半2分、窓岩日菜(2年)のヘディングシュートで先制すると、同7分に斉藤花菜(2年)、同18分に高尾真莉奈(3年)が追加点を挙げ、勝利を決定づけた。準決勝までの全4試合を無失点で切り抜けてきた守備の意識も高く、初優勝を目指した作陽を寄せつけなかった。

自分についてきてくれてありがとう

攻守における軸として活躍し、精神的支柱でもあった主将の柳瀬楓菜(3年)は、「今まで順心ができなかった連覇を成し遂げることができてとても嬉しい」と笑顔で喜ぶとともに、「新型コロナでインターハイ(全国高校総体)や数々の試合がなくなる中、すべての思いを出そうと思ってこの大会に臨みました。自分としてはチームに貢献するという気持ちで1試合1試合戦った。つらい時や悩む時もあったけれど、こんな自分についてきてくれてありがとう」と、チームメイトに深く感謝した。