2020年に流行した言葉を決める「現代用語の基礎知識選 2020ユーキャン新語・流行語大賞」の30候補のうち、10代の間では何が流行していたのでしょうか。高校生新聞の読者の中学生・高校生にアンケートを実施。457人の回答をまとめました。

アンケートは、高校生新聞編集部LINE公式アカウントに登録している読者に11月27日から29日にかけて実施し、457人が回答。流行語大賞の候補から「周りで流行したと思う言葉」を複数選択可で選んでもらいました。%は、「流行したと答えた中高生の割合」です。

1位「ソーシャルディスタンス」…72%

1位は「ソーシャルディスタンス」でした。新型コロナの感染拡大防止を防ぐために物理的距離を取るという意味で、中高生にとってもおなじみの言葉になったようです。

友達と距離が近い時に

自粛期間が明けて学校が再開した頃。久々に合う仲間に会うとき、どうしても距離が近くなってしまいました。笑いに変えるために、「うぉ!ディスタンス!ディスタンス!」と言い合い、ツボに入る……ということが何回もありました。(ちゃんちゃん・高校2年)

授業中とかにソーシャルディスタンス取ってと言われてそれがすごく頭に残ってます。(ちい・高校1年)

ちょっと離れてほしい時に……

ちょっと離れてほしい時、話してほしくないことを言われた時に「ソーシャルディスタンスー」って言うことがありました。(チワワ・中学1年)

2位「鬼滅の刃」…71.8%

週刊少年ジャンプで連載されていた人気マンガ「鬼滅の刃」が2位でした。映画は日本の興行収入ランキング2位に躍り出るなど、連載が終わった今も大人気です。

映画も大人気

私自身鬼滅の刃が大好き。友達とも鬼滅の話をしたり、映画を見に行ったりしました。(桔梗・高校1年)

周りの友達が鬼滅の刃のマンガとアニメを見てる子が多くて、話についていけないことが多かったです。劇場版が始まると、さらに話してる人が増えた印象があります。(Ryu・高校3年)

3位「3密(三つの密)」…70.7%

コロナ拡大期に政府が掲げた標語「3密」が3位でした。密閉・密集・密接……そんな環境になりそうな時、友達同士で口にするという声が上がりました。

クラスのカップルに対してみんなが使ってた。(志麻崎・中学3年)

人が何人か集まると、みんなで「密です密です」「3密」と言っていた。(しのぶちゃん・中学2年)

友達と固まって話をしていると、すぐに「密だねー」という話になりました。(はまこ・高校1年)

4位「あつ森」…61.3%

ニンテンドースイッチの人気ゲーム「あつ森」(あつまれどうぶつの森)がランクイン。新型コロナの休校期間などに会えない友達とあつ森でコミュニケーションしていた人も。

男女交えて島探検

休校中に友達とLINEで「あつ森しよ!!」と言いあっていました。私は通信機能で男女交えて、島に招いたり、島に行かせてもらったりしたのが楽しかったです。魚釣り大会もしました。休校中でも友達と実際に会っている気分。より一層仲を深めることができて嬉しかったです。(みさきち・中学1年)

5位「アベノマスク」…56.5%

マスク不足解消を目的に安倍内閣が配布したガーゼマスク「アベノマスク」。中高生たちは、アベノマスクを先生が良くつけている先生がいて、身近に感じていたようです。

学校で一人一枚ずつ配られました。数学の先生がアベノマスクが大好きでした。(オルカ・中学3年)

物理の先生がつけていました。マスクを忘れたら、学校にあるアベノマスクをつけることになっている決まりでした。(まるゆき・高校1年)

6位「おうち時間/ステイホーム」…51.9%

外出自粛を受け、家で過ごすことを推奨する「おうちじかん/ステイホーム」。休校期間があったことが思い出される単語として、根付いているようです。

(外出)自粛期間中に、インスタで色んな「おうち時間」の投稿を見たから。(ひなた・高校1年)

何カ月も学校に行けなかったことが印象に残っていて……今も大学はほとんどリモート授業を行っているようなので。(高校3年)

7位「NiziU(ニジュー)」…51%

12月2日にデビュー予定の日本のガールズグループ「NiziU(ニジュー)」が7位でした。オーディション・審査を経てメンバーが決まる「Nizi Project」に注目して、経過を見守る中高生も多かったようです。

修学旅行で振り付け完璧に

「縄跳びダンス」が、友だちとの会話の中でもよく出てくるくらい、浸透しています。ウチのクラスの委員長は、修学旅行の宿で部屋の人にダンスをレクチャーしたみたいです。朝会ったらみんな完璧になっていました(笑)(あこりー・中学3年)

クラスでニジプロジェクトの話題がかなり出ていました。第4次韓流ブームを実感しました。(ろぜ・高校3年)

8位「香水」…49.7%

今年大ヒットした瑛人さんの曲「香水」が8位でした。

いろんな芸能人がカバーしていたし、Instagramのリールにもたくさん使われていた。(中学2年)

9位「クラスター」…40.9%

集団の意味を持つ「クラスター」。新型コロナの感染者集団が発生した時にニュースなどで「クラスター」の単語を良く耳にしたようです。

近くの学校でクラスターが発生したり、自分の県でクラスターが発生したりしたからです。「不安だ」という会話を家族でしたのが印象に残っています。(わんごろー・中学1年)

10位「オンライン〇〇」「ウーバーイーツ」…38.1%(同率)

大人の間ではオンライン飲み会がブームになりましたが、中高生の間ではオンライン授業、オンライン文化祭、オンラインお茶会などが身近だったようです。

誕生日もオンラインで祝う

私は友達の誕生日をZoomで祝い、プレゼントはお家に郵送するオンライン誕生日会をしたのが思い出です。(さあしょ・高校3年)

今年はコロナでLIVEが中止になったので、オンラインでのLIVEが今では当たり前になりました。(高校1年)

怯えるほど注文が来た

 私のバイト先や友達のバイト先でたくさん注文が入っていたからです。ウーバーイーツの通知に怯えるほど来ることがあったので、自分も頼んでみたいなと思いました。(ねむるり・高校2年)

色々なYouTuberがウーバーイーツの企画をしていて、みんなでそれを見ました。友達とウーバーイーツパーティーをやりたいと話しました。(いるか。・中学2年)