青藍泰斗高校男子卓球部は、3月に札幌で開 かれた全国高校選抜大会に約20年ぶりに出場し た。チームを牽引したのは当時の1年生トリオだ。 (文・写真 幡原裕治)

チームを全国選抜に導いたのは、野沢拓也君、藤沼仁君、清水貴斗君の3人。

予選の関東大会でチームは追い込まれていた。勝てば全国という大事な試合。先に3勝した方が勝ち上がる団体戦で、清水君、藤沼君がまさかの連敗。後がなくなった。しかし、土壇場でもチームの雰囲気は悪くなかった。清水君は「仲間に励まされて」気持ちを切り替え、野沢君とのペアで、唯一のダブルスに勝利。続いて佐藤和康君(3年)がシングルスに勝ち、2―2に追いつく。最後は「もうイケイケだった」という応援に後押しされ、野沢君がフルセットの末に勝利、全国行きをつかんだ。

「卓球は団体戦が面白い」と監督の森戸浩一先生は楽しそうに言う。新2年生トリオも「目標は団体戦でのインターハイ出場」と声をそろえた。