受験生のスマホとの付き合い方は成績や合否を左右する問題です。勉強中に眠気に襲われて困ってしまう人も少なくありません。こうした勉強中の「誘惑」の断ち切り方について、地方の高校生の大学進学を応援する東京大学の学生団体「FairWind」に所属する星葵衣さん(理科一類1年、福島・県立福島高校出身)から高校生へのアドバイスを紹介します。

突然ですが、みなさんは勉強時間を有効に活用できていますか?

テレビやゲーム、スマホなど身の回りの誘惑に気をとられていないでしょうか。

これら誘惑をいかに退け、またうまく付き合うかは、勉強の質と量どちらにも関わる重要なポイントです。

今回は、私が高校時代や大学入学後に実行してきた誘惑の断ち切り方について、主に3つ紹介していきたいと思います。

勉強は人の目のある図書館や自習室で

①勉強をする以外の選択肢がない環境に自分を置く

個人的にはこの方法が一番有効的でした。

家で勉強していると、どうしてもだらだらスマホを触ったり寝たりという誘惑があるので、

学校の図書館や塾の自習室など勉強する他ない環境で勉強するようにしていました。

また、このような公共空間では人の目があるのでだらけにくいというポイントもあります。

周りの人も真面目に勉強に取り組んでいる、という状況もモチベーションアップに繋がっていたように思います。

スマホは電源を切って

②スマホは電源を切って手の届かないところへ

やはりスマホは受験生にとってかなり大きな敵なのではないでしょうか。

スマホのせいで勉強に集中できない、ついつい触ってしまう!という経験を私もしてきました。

テキサス大学のとある研究によると、集中力を要するテストを課したとき、電源が入っていないスマホを机に置いているグループは、

スマホを別室に置いたグループと比べて有意にスコア低下の傾向が見られたそうです。

電源を切るだけではなく、自分の視界や手の届くところから離すことが重要だとわかります。

また、一度電源を切ることで起動するのに時間がかかるため、いちいちスマホを触る気が失せるというメリットもあります。

集中力アップにもスマホを使える

しかしその一方で、スマホも使いようによっては集中力アップのためのツールとなり得ます。

例えば私は家で一人で勉強するのが苦手だったので、

塾から帰ってきた後友達とビデオ通話をつないで一言も話さずただお互い黙々と勉強するということをしていました。

通話ができないときはYouTubeで「自習室の音」のようなBGMを流し、自習室で勉強している気分で集中を保っていました

(余計な用事で触らないように、スマホ自体は遠くに置いてワイヤレスイヤホンで聴いていました)。

また、タイムラプスで自分が勉強している手元だけを撮影するというのもおすすめです。

途中でスマホを触ってしまうとタイムラプスが途切れてしまいますし、

何か別の誘惑にかまけているとそれも映像に記録されるので、良い緊張感があります。

勉強を終えた後撮影したタイムラプスを見るのも、ちょっとした達成感があって面白いですよ。

バッテリーの消費が大きい点が若干の難点です。

このあたりは人それぞれどれだけスマホの誘惑に強いかによると思うので、色々試して最適な向き合い方を見つけてください。

眠すぎるときは椅子で15分寝る

③自習中の睡眠欲は15分寝て解消

眠くて仕方がないときにする勉強ほど効率の悪いものはありません。

眠気に耐えられないときは素直に寝る!が一番です。

ポイントは、机に突っ伏すなり椅子に座った状態で寝ること、時間を決めること(15分程度がおすすめ)の2つです。

布団やソファに寝転がってしまうと起きるのが怠くなりますし、長時間寝てしまうと却って頭がぼーっとしたり疲労を感じたりすることになります。

メリハリが大切です。

もちろん普段の夜の睡眠もきちんととりましょう。

受験生でも理想的には7時間以上寝れるといいですね。夜の寝不足は日中の睡魔を増幅させます。

以上、私の経験からおすすめする誘惑の断ち切り方でした。少しでも参考になれば幸いです。

ぜひ自分なりの誘惑の断ち切り方・向き合い方を見つけて、有意義な勉強時間を過ごしてくださいね。

応援しています!

【FairWind】東京大学の学生がつくる団体。地方と都会の教育格差の解消をめざして、東大生と地方の高校生との交流などの活動をしている。詳しくはこちら