大学入試、カリキュラム、教育予算、学校の先生の養成など、高校生活の元となる法律やルールや教育予算の多くには文部科学省がかかわっていますにより決められています。高校生として文科大臣に伝えたい不安や不満こと、要望などを高校生に聞きました。

入試改革の見直しについて語る萩生田光一文部科学大臣

入試制度の度重なる変更に困惑 確かな情報を早く知りたい

受験を控えた高校3年生からは、入試制度の変更への困惑の声が聞かれました。情報の発表が遅くなると、不安になってしまいますね。

一人の将来がかかっている 後ろ倒しは避けて

入試制度の変更に伴って、大学の要項の発表が延期されるなど、さまざまなことが後倒しになってしまったことを避けてほしかったです。特に総合選抜型入試に関しては、情報が出るのが遅かったことで、準備が大変になっている人が多いと思います。

何かを変更するにあたって、いろいろな難しさや「副作用」が伴うのは分かります。ですが、一人の高校3年生としては将来がかかっていることなので、たやす容易く受け入れることはできないなと思います。(AM=3年)

確かな情報を早く知りたい

私たちは高校入学当初から、3年後に受ける共通テストを目標にコツコツと頑張ってきました。しかし立て続けに、今まで対策をしてきた記述式やの導入、英語成績提供システムの導入の見送りなど、私たちは振り回され続けました。これからも新型コロナウイルスによって入試が変わる可能性があると言われています。

受験生は、はっきりとした確かな情報を得ることが難しいです。学校の先生も、はっきりと断定することは難しいと言っています。私たちは確かな情報で確かな自信を持って入試に挑みたい。ただそれだけを望んでいます。(ももすいか=3年)

イラスト=高校生記者・ひなたさん

机上の意見だけではなく現場の声を聞いて

入試で振り回したりするのはもう二度とやめてほしいです。入試以外についても、机上と専門家の意見だけで判断するのはやめてほしいです。もっと生徒や教員、現場のことを大切に考えてください。(タムカイ=3年)

入試のコロナ対策はどうなる?

高3ならではの悩みですが、大学受験が変わるのか変わらないのかハッキリしないまま時間が過ぎ、最近になってやっと決まりました。でもコロナの影響で、たくさんの大学が受験方式に悩んでいます。私は推薦を狙っているので、どのように対策を指示するのかを知りたいです。(ちーちゃん=3年)

テストの点数で競う制限された学校生活に疑問

教育システムへの意見も多く寄せられました。テストの点数のみによる評価や文理選択ではなく、個性が尊重され幅広い学びができるようになってほしいといいます。

決まった型のなかで競う学校生活に疑問

教育システムを根本的に見直してほしいです。「小学生から高校生まで時間割通りに集団で動いてお互いのテストの点数を競い合う」、という学校生活には疑問を感じます。

学校というのは、学力も人間性も磨くところだと思います。うので、このような決まった型の中で競うことが本当に私たちのためになっているとは思えません。(アリス=3年)

テストの点数だけで選抜する方法はやめて

テストの点数だけで学生を選抜する方法をやめにしてほしいです。この方法だと、どんなにリーダーシップがある子でも、どんなに研究が素晴らしい子でも、テストの点数が悪いだけで受からないことになってしまいます。確かに、推薦入試もありますが、あまりにも枠が少な過ぎると思います。(早弁の鬼=2年)

 

理系・文系制度を見直して選択科目を増やしてほしい

私には幅広い視野と経験を持ちたいという夢があります。しかし、現在の高等学校では理系・文系選択が迫られ、将来の道や自分自身の視野や経験を絞られてしまいます。私はこの理系・文系制度を再検討して頂きたいです。

もちろん、理系や文系に絞り、より専門的な知識を身につけたい、と思う人もいます。その場合でも対応できるように、選択科目を増やすべきだと考えます。そのことによって自分自身の将来を考える人も増えるのではないでしょうか。(チュッパチャプス=2年)

お金の仕組みなど将来に役立つ勉強がしたい

もっと将来に役立つ勉強をさせてほしいです! 難しい数学など一部の人しか使わない勉強ではなく、将来に大人になって必ず使う給料の仕組みや保険のことなどお金のことを小さい頃から学ばせてほしいです。数Ⅲを勉強するよりこっちの方が断然使うと思います。お金のことを曖昧にさせないでほしいです。(苺恋=1年)

塾に通える人、通えない人で格差が……

校則や教育格差などについても違和感を感じる声が上がりました。

制限せずに個性を尊重する教育制度にして

最近ある都立高校の校則でツーブロック禁止が話題となりました。が、日本は校則に限らず過剰に制限しすぎだと思います。

それに対しオランダは、個性を尊重する教育制度が整っています。例えば、3学年の生徒が同じ部屋で学んだり、実践的なミニ社会体験を通して、互いの才能を発見し、互いの個性や違いを認め合ったりして、多様性を育んでいます。

このような教育制度は学習到達度調査ではすべての分野で10位以内、子供の幸福度は世界1位と、整った教育制度が証明されています。日本もこのような成功している事例を取り入れていくべきだと思います。(POH=3年)

教育の質を上げて格差をなくしてほしい

この数カヶ月、私はオンライン塾で小学生に勉強を教えるボランティアをしていました。この塾は主に家庭の事情などで有料の塾に通えない子を対象にしています。このボランティアの経験を通して、平等であるはずの教育の質が家庭の経済状況の違いによって変わってしまうことは是正されなければならないと強く思うようになりました。

一部の国では、ほとんどの学校が公立で、高い質の教育がすべての人に保証されていると聞きました。日本でも同じように公立校での教育の質を上げ、格差をなくす取り組みをしていただきたいです。(もも=2年)

荷物が重すぎる 教科書のデジタル化を希望

教材が多く荷物が重くなり困っているという声も聞かれました。授業のデジタル化などは進められていますが、教科書もデジタル化も進むと、荷物が減り、より便利になりそうですね。

イラスト=高校生記者・ひなたさん

業のデジタル化より教科書のデジタル化を進めて

教科書のデジタル化を進めてほしいです。今の学生は、持ち物がすごく多いです。教科書やノートだけでなく、資料集や部活で使用するものなど、大容量のリュックでも足りないくらいの量です。

最近になって置き勉を許されましたが、それでも、予習・復習や小テストの勉強があるため、結局持ち帰る荷物は多く、肩こりが増えました。学校の授業のデジタル化より、持ち物を減らすためのデジタル化を進めてほしいです。(10坂=1年)

一人一台タブレットを配布してほしい

学校に持っていくスクールバックが、教科書がかさばりすごく重いです。全国の学生に一人一台タブレットを配布して、荷物を軽くしてほしいです。(ながたにえん。=1年)

教科書の一律配布はやめて

独自の教材を使う学校に教科書を一律に配布することはやめるべきだと思います。私立の学校に通う生徒の多くは、配布された教科書を未使用のまま処分しています。

この無駄な出費を学校の設備や教員の補助などに回したら、日本の教育はさらに良いものになるはずです。教科書を配布する前に必要の有無を学校側に聞いて、必要な分だけ発行してください。(つくし=1年)