「国際社会で生きる人間としての人格形成」を教育理念とし、さまざまな教育プログラムを提供している城西国際大学。今求めている学生像や2021年度入試の変更点、高校生へのメッセージなどを入試部の深山元良副部長に聞いた。

―どのような学生を求めていますか。アドミッション・ポリシーを高校生に分かりやすくお聞かせください。

本学では、建学の精神および教育理念を理解し、本学の教育方針に共感を示していただける人を求めています。本学の建学の精神とは、「学問による人間形成」であり、また、教育理念は「国際社会で生きる人間としての人格形成」です。これら建学の精神および教育理念のもと、グローバルな視野を持ちたいと考えている人にぜひ本学で学んでほしいです。

学部学科ごとのアドミッションポリシーも示していますので、詳細は学生募集要項をご確認ください。

医療・福祉系学科では一般選抜で面接を行う学科も

―貴学ならではの入試制度やそのメリットを教えてください。

受験者の学びたい内容と本学が教育したい内容がマッチしているかを、課題への取り組み（一部学科では基礎学力テスト）や面接などでしっかりと評価したいと考えています。

総合型選抜では、本学入学後に挑戦したいことなどが明確であり、面接で積極的に自己ＰＲしたいという人に適しています。なお、総合型選抜と学校推薦型選抜（公募制）は、どちらも他大学との併願が可能です。

一般選抜には、大学独自で行う一般選抜と大学入学共通テスト利用がありますが、どちらも学科ごとに指定された教科、科目の学力試験を実施します。本学独自で行う一般選抜の場合に限り、看護学科、医療薬学科、理学療法学科、福祉総合学科では面接を行います。

Ｗエントリー入試を実施

―2021年度入試に変更点はありますか。

原則、大きな選考方法の変更はしておりません。ただし、次の3点にご留意ください。

1点目は、メディア情報学科（映像芸術コース）では、総合型選抜の第2期および学校推薦型選抜（公募制）の第2期でプレゼンテーションを導入します。受験者が強く打ち込んできたことなどについて3分間でプレゼンするという選考方法です。

2点目は、メディア情報学科の一般選抜においてＷエントリー入試を実施します。Ｗエントリー入試とは、3科目を受験し、「3科目の合計」と「高得点2科目の合計」のそれぞれで判定する入試方式です。メディア情報学科は、昨年度、「3科目の合計」のみで判定しておりましたが、今年度は、Ｗエントリー入試を実施します。

3点目は、看護学科の大学入学共通テスト利用において、理科①と理科②における選択科目が拡大しました。さらに、昨年度は、「外国語」と「高得点1教科の200点満点」で判定していましたが、今年度は「外国語」と「国語、数学、理科のうちから高得点2教科」の300点満点で判定されます。

―新型コロナへの対応を決まっている範囲で教えてください。

全学科における総合型選抜や学校推薦型選抜で自己推薦書を提出してもらいます。自己推薦書において、諸活動の実績や資格・検定試験等の結果だけではなく、成果獲得に向けた努力のプロセス等の記載も評価します。

また、新型コロナウイルスの感染により本学独自で実施する一般選抜を受験できない場合は、追加の受験料を徴収せずに、別日程への受験の振替を認めます（ただし、一部の入試日程は検討中）。

2021年度2学科でコースを新設および再編

―教育内容に関する最近のトピックスは？

福祉総合学部福祉総合学科は、これまであったソーシャルサービス、子ども福祉、介護福祉の３つのコースのうち、2021年度よりソーシャルサービスコースを「社会福祉コース」に名称変更し、また新たに「福祉行政コース」を新設します。福祉行政コースでは、対人援助の知識と人に寄り添う福祉を学び、社会と人に貢献する公務員やビジネスパーソンを育成します。

経営情報学部総合経営学科は、これまでのコースを再編します。2021年度より東京紀尾井町キャンパスに「グローバル経営情報コース」、千葉東金キャンパスに「スポーツ・公共マネジメントコース」の2コース制となります。なお、総合経営学科の入試では、受験するときに事前にどちらのコースで学ぶかを選択する必要があります。

―高校生へのメッセージをお願いします。

高校生の皆様は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、2021年度入試に関して大きな不安があると思います。本学の入試では、「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」および「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度（主体性・多様性・協調性）」といういわゆる学力の3要素を多面的・総合的に評価しつつ、原則、入試選抜方法の大きな変更は行っていません。コロナ禍においても「学生の学びを止めない」というメッセージを学生に送り、学びの環境を整えています。ぜひ皆様とともに学ぶことができることを期待しています。