多文化共生の理念を掲げ、2023年には創立100周年を迎える大東文化大学。今求めている学生像や2021年度選抜の変更点、高校生へのメッセージなどを副学長で入学センターの中村宗悦所長に聞いた。

多文化共生社会を担う視野を持った人材に

―どのような学生を求めていますか。アドミッション・ポリシーを高校生に分かりやすくお聞かせください。

大東文化大学全体の建学の精神は東西文化の融合と漢学の振興であり、今日においては多文化共生という理念を掲げています。多くの文化を理解し、自らの基盤をしっかりと作り上げ、共生社会において貢献できるようになる人材が本学の求める学生です。勉強だけでなく、いろいろな問題を自ら発見して取り組んでいく人、多文化に興味関心を持っている人にぜひ来てほしいと思います。

東松山キャンパス5号館

―貴学ならではの入試制度やそのメリットを教えてください。

総合型選抜は原則としてあまり評定基準にとらわれず、高校時代に頑張ったことを自己推薦入試という形でアピールしてもらって適性を見ていくのが特徴です。ただし学力面の担保として筆記試験や面接も組み合わせ、従来の自己推薦にプラスアルファとして実施の総合型選抜になっています。試験の傾向はこれまでと大きな変更はありません。過去問題をしっかり解くことが対策になります。

学校推薦型選抜も、高3の1学期までの評定基準をベースにいろいろな評価軸を組み合わせた選抜です。推薦型の選抜は、総合型選抜(自己推薦・前期)、学校推薦型選抜、総合型選抜(自己推薦・後期)と最大で3回チャレンジできることが特徴です。

一般選抜は、2月5~8日の間で試験日を自由に選べる3教科型、2月1日・26日に全国の会場で行われる2教科型の全学部統一入試、大学入学共通テストや英語民間試験を活用する入試等を準備しています。多様な形式があるのでチャレンジしやすいと思います

知識以外もあわせ総合的に見る口頭試問

―2021年度入試に変更点はありますか。

総合型選抜と学校推薦型選抜で、従来の面接とは異なる口頭試問という形を取り入れます。これは、その学科の基礎的な知識を問うものです。

一般選抜では、今年から英語民間試験の活用を全学部全学科で導入します。英検などを使用し、100点満点に換算して総合的な評価を行います。なおポートフォリオは合否判定には使用せず、入学手続きの際に提出してもらって大学の学習へスムーズに接続するために活用するという方針です。

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コロナには振り替え・追試の両方で対応

―新型コロナへの対応を決まっている範囲で教えてください。

まず、コロナ対策としては一定条件の下、各種振り替えを行います。一般選抜で受験できなければ別の入試、最終的にどの試験も受けられない場合は追試験を用意します。来校不要型の入試もありますので、そちらに振り替えることも可能です。

板橋キャンパス

ZOOMでのwebオープンキャンパスは、遠方の生徒でも参加しやすかったことから非常に盛況でした。模擬授業は、文学部では地獄絵図を題材として中世文学を分かりやすくレクチャーし、経済学部では仮想通貨について説明するなど、参加者からも活発な質問があり好評だったようです。

新入生の不安や疑問をTwitterでサポート

―教育内容に関する最近のトピックスは?

後期から、実技のある授業や演習科目、少人数の授業は対面で実施する方向です。来年度からは、オンライン授業の良さを積極的に取り入れた新しい授業形態を考えています。例えば計算の演習はオンラインでPCのソフトを使用しながらできると学生も教員もやりやすいという意見もありました。科目の特性によってはオンラインをむしろプラスにできると思います。

そして、本学では初めての試みでしたが、Twitterを使った新入生サポートが非常に好評でした。一度も登校できず友達や教員に相談できないという新入生を中心に、学生の疑問に答えるTwitterアカウントで、学生有志と職員が運営に当たっています。このTwitterアカウントから派生してオンラインでの交流会も実施し、参加者は100名を超えました。この試みは今後も続けていきたいです。

 
大東文化大学  副学長  入学センター 中村宗悦所長

―高校生へのメッセージ

皆さんにはぜひ本学を第一志望に選んでいただきたいです。近年はやる気のある前向きな学生が増えています。皆さんの中のポジティブな面を引き出すことができる環境ですので、ぜひ本学を積極的に選択肢に入れてもらえればと思います。

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