新型コロナウイルスの影響で休校を余儀なくされた期間が続き、オンライン授業が注目されました。日本では、オンライン授業の学校間格差や導入の遅れが問題視されましたが、世界ではどのように実施されているのでしょうか。ベルギー・ブリュッセルに住む高校1年生・ニーヤさんに、高校生記者のアジザさんがインタビューしました。

自主学習メイン、Zoomでは先生に質問

―オンライン授業を受けていた期間を教えてください。

私の学校では約2カ月の休校がありましたが、その期間にZoomを使った授業は、5回しかありませんでした。

ニーヤさんの通う学校

―どのような形でオンライン授業が行われましたか?

Zoomなどを使用した授業はほとんどなく、自主学習がメインでした。指定されたウェブサイトで新しいテーマを学習し、そのサイトにある問題を解きました。Zoomを利用した授業は、自習で分からなかった部分を質問するためにありました。

違う学校の友達は、毎日Zoomで授業を受けていました。オンライン授業の方法は、学校によって違ったようです。

自分のペースで勉強できる

―オンライン授業は教室で受ける授業とどのような違いがありましたか?

オンライン授業のよい点は2つありました。

1つ目は、自分のペースで学習できることです。教室での授業では、クラスメートより早く理解しても先には進めませんし、逆に分からないところがあっても、授業が進んでしまいます。

2つ目は、自由時間が増えたことです。それまであまり深く勉強したことのなかったテーマや、学校の教科にない分野も勉強できました。

悪い点は、自主学習中に質問したいことがあっても、Zoomで授業がある頃には、それを忘れてしまったことです。

学校で使っている教科書

―オンライン授業と教室で受ける授業、どちらが学びやすいと思いますか?

私はオンライン授業より、教室での授業の方が好きです。友達にも会えるし、先生に質問する機会も断然多いです。時間割通りにしっかり勉強できて、やる気も出ます。

(取材・翻訳 高校生記者・アジザ=3年)