新型コロナウイルスの影響で休校を余儀なくされた期間が続き、オンライン授業が注目されました。日本では、オンライン授業の学校間格差や導入の遅れが問題視されましたが、世界ではどのように実施されているのでしょうか。ウズベキスタン・タシケント州に住む高校2年生・ルフソラさんに、ウズベキスタン人高校生記者のアジザさんがインタビューしました。
授業はテレビで放送、アプリで録画の配信も
―オンライン授業を受けていた期間を教えてください。
オンライン授業は4月1日から始まりました。終わったのは5月15日、終業式の日です。
―どのような形でオンライン授業が行われましたか?
タシケント州では、全ての小中高生に向けてテレビで授業動画が放送されました。Zoomも候補に上がっていましたが、全ての家庭によいインターネット環境があるわけではないため、この形態になりました。
1つのチャンネルで、時間ごとに違う学年の授業が放送されました。小学校、中学校、高校の順に授業動画は放送されました。1つの動画は15分ほどでした。
―大変だったことは何ですか?
1つの授業動画が終わってから次の動画が始まるまで、休憩が1分しかなく、その間に水を飲んだり、教科書を準備したりしなければいけませんでした。
―授業動画を見逃がしてしまうことはありませんでしたか?
私の家にはインターネットがあるので、Telegram(アプリ)のチャンネルで授業動画の録画が送られてきます。テレビで授業動画を見逃がしてしまっても、安心でした。宿題もTelegramで先生に送りました。質問がある場合は、Telegramで質問するか、先生に電話するようにと言われました。
勉強に時間がかかるように
―教室で受ける授業とどのような違いがありましたか?
よかったのは、家にいながら勉強できたことです。もし寝坊しても、授業動画の録画が見られたので、早起きする必要がなくなりました。困った点は、いつもより勉強に時間がかかったことです。
それに動画での学習では、ついついダラダラしてしまいます。学校ではちゃんとした1日のスケジュールがあったので、時間を効率よく使えていました。しかし、オンライン学習になってから、もう夜なのに宿題以外何もできていない日もありました。
―動画を見るのと教室で受ける授業、どちらが学びやすいと思いますか?
教室で受ける授業の方が学びやすいです。教室には、勉強をやる気になる雰囲気があり、ちゃんとしたスケジュールもあります。元気に効率よく勉強できます。
(取材・翻訳 高校生記者・アジザ=3年)