高校生記者のたあたろさんは中学時代に嫌がらせを受けていました。今はその嫌がらせに感謝の気持ちすらあると言います。そのわけを教えてもらいました。

無視、悪口…怖くて誰にも相談できず

中学校1年生のとき、私はクラスの男女数名から露骨な嫌がらせを受けていました。例えば、わざと聞こえるように悪口を言う、授業中などで失敗したときに顔を見合わせて笑う、会話をしていて私が何か言っても無視、などです。

クラスの数名から露骨な嫌がらせを受けていた

このような嫌がらせは、気づいたら始まっていて、ほとんどが違う小学校出身のあまり話したことがない人たちからでした。原因がわからないためとても戸惑いました。

「先生に相談しても、実は自分に原因があって逆に怒られたらどうしよう」「もっとひどいことをされたら…」と怖くなり、誰にも相談できずに、給食の時間や授業中無言で過ごすようになりました。

いつも一緒にいてくれた親友に救われた

そんな中、私に変わらず接してくれた友達もいました。そのうちの1人、Mは私といつも一緒にいてくれて、休み時間は2人で大騒ぎをして楽しく過ごすことができました。

私と仲よくしたことで、Mまで嫌がらせを受けないかと心配でしたが、Mは私にいつも優しい言葉をかけてくれました。中学校を卒業し、高校が別々になった今でもMは私の大親友です。

この経験を通して、人との接し方について見直しました。「嫌がらせをしてくる人たちには負けない!」と勉強を頑張ることもできました。

いつでも変わらず接してくれた友達もいた

嫌がらせ受けても努力できた自分を誇りたい

嫌がらせを受けてつらかったこと、言われた悪口は一生記憶に残ると思います。ですが、大好きな親友、そんな中でも努力した自分を誇る気持ち、人間関係において成長できたことは私の一生の宝物です。今では嫌がらせをしてきた人たちに対して、少し感謝すらしています。

みなさんもつらいことがあっても、そのつらさをバネに、もう少し頑張ってみてください。振り返ったとき、たくさんの大切なものがそこにあるはずです。(高校生記者・たあたろ=1年)