新型コロナウイルスの影響で休校を余儀なくされた期間が続き、オンライン授業が注目されました。日本では、オンライン授業の学校間格差や導入の遅れが問題視されましたが、世界ではどのように実施されているのでしょうか。アメリカ合衆国・ニューヨーク州に住む高校3年生・ソフィアさんに、高校生記者のManaさんがインタビューしました。
Zoomを利用した授業、時差への配慮も
―オンライン授業を受けていた期間を教えてください。
3カ月ほど受けていました。毎週月曜日から金曜日、午前10時から午後2時半の間で、50分授業を1日最大4コマ受講していました。
―どのような形でオンライン授業が行われましたか?
指定された時間にZoomというビデオ会議アプリを使い、先生と生徒たちが画面越しに対面し、授業が行われました。すでに帰国し、時差の関係で出席不可能な生徒に対しては、不平等が生じないよう、授業内容を録画したビデオの閲覧も認められました。
授業時間の短縮で集中力アップ
―オンライン授業は教室で受ける授業とどのような違いがありましたか?
オンライン授業でよかった点は、通常授業の1コマ70分に対して、オンライン授業は50分と短く、集中できたことです。生徒の負担軽減のため、テストの回数や宿題の量も削減されました。
インターネットの接続が悪く、会話が急に聞き取れなくなったり、普段教室内で感じられる活気がなかったりなど、悪い点もありました。
モチベーションと理解度は対面授業が勝る
―オンライン授業と教室で受ける授業、どちらが学びやすいと思いますか?
教室で受ける授業の方が学びやすいと思います。互いの顔を見ながら授業を進めるほうが、モチベーションや理解度が高まると実感したからです。教室での授業なら、先生の説明を途切れることなく耳にでき、授業後に、先生や生徒同士で確認し合えるなどのメリットもあります。
(取材・翻訳 高校生記者・Mana=3年)