参考書は勉強する上での強い味方。評判を気にして買う受験生も多いようです。高校生記者が「買ってよかった!」「成績UPができた」とおすすめする参考書を紹介します。

英文法の辞典代わりに使うのがおすすめ

総合英語 FACTBOOK  これからの英文法

私はつい最近、『総合英語 FACTBOOK これからの英文法』という参考書を使い始めました。と言っても、1ページ目から通読する、あるいは掲載されている演習問題を片っ端から解いてみる、というようなことはしていません。

では、どんなときにどのように使うのか。ズバリ「別の参考書の演習問題で文法が分からなくなったとき、その内容に該当するページだけ読む」のです。

『総合英語 FACTBOOK これからの英文法』大西泰斗/ポール・マクベイ著(桐原書店、1500円=税抜)

ネット検索では時間がかかりすぎる

以前、模試の大問のうちの一つである文法の演習をしていて、倒置法が分からないと解けない問題に行き当たりました。その問題は、否定表現(neitherなど)を扱ったものでした。

当時はそれが倒置法を用いた英文であること以外、何も知りませんでした。調べようと、インターネットで「英文 倒置法」と検索すると、あまり問題には出てこない別の使い方や、応用の英文がたくさん出てきてしまうのです。理解に時間がかかってしまいました。

『総合英語 FACTBOOK』を開いたのはその後です。分野ごとに2〜3の英文とその解説だけで簡潔にまとめられているので、否定表現の基礎的な部分を正確に頭に入れることができました。

倒置法の他用法や、他の文法事項についてのページも同じスタンスで、理解する上で核となる内容を、短時間で学習できるように作られているのです。

英文読解にマストな文法理解に役立てよう

英文を構成する要素には、英単語と英文法があります。

英単語は、教科書からでも参考書からでも、なんなら映画や音楽からでも、どこからでも頭に入れられます。知らなかったら覚えるだけ、という比較的簡単な学習分野です。しかし英文法については、理解していないと英文が読めません。

どんなに単語に見覚えがあっても、文法構造が違うだけでニュアンスは大きく異なり、結果、問題演習でもつまづいてしまうことになってしまいます。文法をクリアに身につけることは、英語学習において非常に大切だと言えます。『総合英語  FACTBOOK』、皆さんも試してみてください。(高校生記者・るんるん=1年)