どんな準備をすれば、憧れの大学に入学することができるのでしょうか。FIT入試(AO入試)で慶應義塾大学法学部政治学科に合格したMさん(大学2年)に、どんな受験体験をしたのか教えてもらいました。

「新しい世界に飛び込みたい」AO入試を決意

私は中学受験の際に、大学受験に不安を持たなくていいように大学付属の中高一貫校に進学を決めました。そのため、高校2年生の3月まで受験はしないつもりでいました。しかし、大学進学後ひいては就職を考えたときに、今のまま付属の大学に進むより新しい世界に飛び込みたいと思うようになりました。そこで、これまでの自分の経験が生きるAO入試での大学受験を目指すことにしました。

自分の経験が生きるAO入試に挑戦(写真はイメージ)

新たな出会いで生活が豊かに 自信と行動力が身についた

AO入試といっても、それまで大学受験について詳しく調べたことがなかった私には、何もかもが知らないことだらけでした。

小学校1年生から当時まで、シンクロナイズドスイミングに打ち込んでいた私は、特に海外経験も資格もなく、漠然と将来の夢を持っているだけの高校生でした。しかし、AO入試の対策を進めていくうちに、私の「夢」は「志」になり、ふわっとしていたビジョンが徐々にしっかりと形作られていきました。

対策のスタートは「自分のテーマ」を決めることから始まります。テーマが決まったらすぐに足を動かして行動開始です。具体的に行った対策は主に3つです。

まず、本を読むこと。自分が決めたテーマに関してひたすら本を読むことから対策を始めました。この段階でうろ覚えだった知識が確かなものとして自分のものになったのを実感しました。

AO入試で提出した資料の一部

次に、自分のテーマに沿った専門家に会いにいくこと。自分が決めたテーマを研究している方や最先端でアクションを起こしている方、実際の現場の方など多岐にわたって「本物の声」を聞くことで自分の知識がさらに生きたものになります。そしてなにより、新たな出会いが積み重なることで自分のコミュニティーの幅が広がり、生活の豊かさが変わりました。

最後にイベントに行ったり、主催したりすることです。自分のテーマに沿ったイベントなどを探して参加することで意見の交流ができたり、さらに多くの人とつながったりすることができます。また、そうしたイベントを自ら主催することにも挑戦しました。企画、アポイントメント、場所の確保、集客……これらを全て高校生である自分の力で行うことで自信と行動力が身につきました。

人生の大きな分岐点になった

AO入試を受けて、自分の将来につながるかけがえのない経験ができたと私自身感じています。きっと私の人生の大きな分岐点となったし、そんな経験を今の高校生にもぜひ体験してほしいです!