どんな準備をすれば、憧れの大学に入学することができるのでしょうか。指定校推薦で中央大学文学部に合格したりおんさん(大学1年)に、どんな受験体験をしたのか教えてもらいました。

自分の意志を強く持って取り組んでいた

私は、高校時代から続けているチアリーディングを大学進学後も続けたかったので、チアが強い二つの大学を第一希望としていました。学園祭で演技を見て、憧れたんです。

指定校推薦とAO入試、一般入試など、複数の入試方式に挑戦することを、2年生の12月頃から考えて勉強を進めていました。受験への戦略が学校の友達や塾の友達とは少し違ったので、自分の意志を強く持って勉強に取り組んでいました。

学校の授業を大切にしていた(写真はイメージ)

1年生の頃から評定を意識 学校の授業を大切にした

年々一般試験での合格が難しくなっているようでしたので、指定校推薦を狙って日々の学習を大切にしてきました。

まず、1年生の頃から評定はできるだけ高く4.5以上を取り続けられるように学校の授業を大切にしていました。そして2年生のときに、これまで続けてきたチアを大学でも続けたいという目標ができ、自分の強みを出せるAO入試も加えて挑戦しようと考え始めました。

私の高校は特殊でGMARCH以上の大学の指定校推薦は評定が4.0以上、かつ7月の河合模試の偏差値をライバルの人と比べられて総合的に考慮されます。一般受験は最終的な手段として考えていたものの、指定校推薦が取れなかった場合に備えて一般受験の準備もしなくてはいけませんでした。

学校の授業を大切にしていた(写真はイメージ)

3年生の7月前くらいまでは、AO入試専門の塾で志望理由書のプロットづくりをしていました。AO入試では、自分の長所を示す「任意提出書類」を提出する必要があり、この作成にパソコンを使って取り組んでいました。

しかし、この時期は熱が入りきらないというよりも、「何を自分が勉強したいのか」が明確に示せず、あまり有意義な過ごし方ができていなかったと思います。7月になってからは書類作成に追われて、ほとんど一般受験の勉強はできていません。朝から晩まで塾で講座を受け、塾の講師の先生に相談しながら家でも徹夜で作業をしていました。

9月のAO受験では不合格。12月にもう一度チャンスがあったのですが、その前に指定校推薦が取れ合格することができました。

AO入試は人生が学びの連続だと知れた良い機会だった

AO入試対策を経験してみて、とにかく「記録」を残すことが重要だと感じました。

例えば誰かの講演会に行って心を打たれてある活動を始めたことが志望理由の一つになることがあります。しかしこのときの記録(写真・感想)などがなければ、その理由の説得理由は格段に下がってしまいます。

AO受験の対策は、どんなことでも自分の力になると思いました。受験に関係がないと思うことでも日々記録を続けていると、最後に役に立つときが来ると思います。結果的に指定校推薦で合格しましたが、AO受験に挑戦してよかったです。それは、人生が学びの連続であることを教えてくれる受験方式だったからです。

中途半端にするのではなく丁寧に取り組むことを意識して

1年生のときから授業をきちんと受け理解する、定期テストごとにしっかり復習をするという習慣があったからこそ、ある程度の基礎を身につけてから受験期に入ることができ、AOにも挑戦することができました。

塾の課題などやらなくてはいけない課題は多くなりますが、全て中途半端にやるのではなく丁寧に一つひとつ理解して終わらせるということを意識してほしいです。