新型コロナウイルスの感染防止のために高校の休校が長期に及んだことを受けて、高校生新聞が大学受験を考えている3年生にとったアンケートでは、総合型選抜(AO入試)や学校推薦型選抜(推薦入試)の実施方法について質問した。

【結果の要約と解説】高校3年の大学受験生 57%が「共通テスト、遅らせて」 高校生新聞ネット調査

【自由記述の詳細】新型コロナの影響受ける大学受験生の声 入試実施時期や出題範囲への要望は

文部科学省は各大学に、新型コロナウイルスの感染拡大防止に配慮した入試実施を求めている。例として、オンラインによる個別面接やプレゼンテーションを実施したり、大学の授業にオンラインで参加してレポートを書かせたり、実技動画を提出させたりして選考することを挙げた。

アンケートでは、総合型選抜や学校推薦型選抜の試験の実施方式について質問したところ、「オンラインで面接や試験を受けられるようにしてほしい」という回答は15%。一方で、「面接や試験はオンラインでなく対面で実施してほしい」という回答が28%だった。オンラインではなく、対面での試験を希望する生徒の方が多い。

総合型選抜と学校推薦型選抜の日程については、「日程を遅らせてほしい」という回答が33%あった一方で、「予定通りの日程で実施してほしい」という回答も26%あり、受験生の希望は分かれた。

文科省は、高校の休校が長期化したことについての配慮も各大学に求めている。アンケート結果でも「休校のせいでアピールできる実績が減ったことに配慮してほしい」という回答が55%に上った。

アンケートは、6月10日から11日にかけて高校生新聞編集部のLINEアカウントをフォローしている読者に呼び掛け、「大学受験を考えている高校3年生」が対象と明記して実施し、492人が回答した。結果が高校3年の受験生全体の反映となるような統計的な手法はとっていない。