参考書は勉強する上での強い味方。評判を気にして買う受験生も多いようです。高校生記者が「買ってよかった!」「成績UPができた」とおすすめする参考書を紹介します。

まるで実際に授業を受けてるみたい

出口汪 現代文講義の実況中継』シリーズ

「現代文の勉強法が分からない…」「問題文によって点数が上下する…」そういう悩みを抱えている高校生は多いのではないでしょうか。

今回僕が紹介する『出口汪 現代文講義の実況中継』シリーズは、そんな悩みを消し去ってくれます。僕がこの参考書を活用して感じたことも最後に書きますので、時間があったら読んでみてください。まずこの参考書の特徴について説明します。

『出口汪 現代文講義の実況中継(1)』出口汪著(語学春秋社、1200円=税抜)

一つ目として、「実況中継シリーズ」全体の特徴なのですが、口語体で書かれています。先生の授業をまるで生で受けているような感覚になれます。信じられないかもしれませんが本当です。口語体の方が頭に入ってきやすいです。

二つ目として、一つ一つの講義を読むのに、約60分かかるほど充実した解説がついています。参考書によっては、「この解答である」という明確な根拠が、解説を読んでも分からないということもあるのではないでしょうか。間違っている解答まで丁寧に、どこが違うのかを教えてくれているので、非常にわかりやすいです。

三つ目は、実際の入試問題を使っているということです。問題文の最後の方に○○大学と書かれているので、解けたときにはモチベーションが上がり、解けなかったときには「頑張らないと」と思えます。

参考書に書いてあった要点をノートに写して、後から見て分かりやすいようにする

「論理」で解けば安定して点が取れる

ところでみなさんは、現代文をセンスやフィーリングの科目だと思っていませんか。僕もかつてはそうでした。しかし、出口先生が言うには違います。現代文は「論理」の科目です。

先生は受験生時代、現代文という科目は「先生に考えを押し付けられている」と思っていたそうです。しかし、現代文には一貫した論理があり、コツさえつかめれば安定した点数を獲得できると気づいたそうです。

僕はこの参考書で、今まで自分がどれほど雑に問題を解いていたのかを思い知らされました。そして今、先生が教えてくれる「論理力」を吸収しています。この参考書を使って一題一題解いていくにつれ、自分の力が伸びているのが分かります。現代文の参考書で、ここまで感動したものはありません。

みなさんもこの参考書で、現代文を解く感動を味わってください。(高校生記者・あべしょー=2年)